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チート化計画(メアリー編 )

(本当に召還されたのが真由美ちゃんで良かったわぁ~♪)

ニコニコと微笑みながら先程まで目の前にいた真由美を思い、そして今から自分に起こるかもしれない奇跡に期待しつつ興奮気味に手にしたままの機械を見るメアリー。

麥の国の前王妃であり真由美と同じ世界からの召還者、彼女も召還された年齢が今までの例にない状態で真由美の様な中年ではないにしろ、成人した知識を持って召還された者である。

当時の彼女が自分の能力を少しずつでも改善し向上させる事ができたのは少なからず自分が成人した知識を持っていたからだと薄々思っていたのだが、真由美曰くはチートが作用しているだろうとの事であり、チートを理解しなくても可能性を意識するだけでもまだまだ能力が増える可能性があるのではないかと言う事を言われてメアリーはどこか納得したのであった。

(確かにコッチに来て右も左も分からない状態で此方の世界の常識をそのまま素直に受け入れただけだものねぇ~、その当時にチートなどという知識があれば疑問に思ったり、試したくなったりしたでしょうねぇ~、まぁ、試すのは今からでも出来る事だしぃ~、まずは物語をよまないと!ウフフ、楽しくて楽しくて仕方がないわ~!)



「メアリー様、そろそろ就寝のお時間にございます。」

(はっ、もうこんな時間!今日はこの位にしておかないと真由美ちゃんに怒られてしまうわ…怒られだけならいいけどタブレットを取り上げられるのは困るわ、まだまだまだ読みたい物語がありすぎて全て読むにはどれだけ時間がひつようなのかしら?このまま一生の趣味になるのは間違いないわね!真由美ちゃんにはお願いしてタブレットを借り続けないと!)

「ええ分かったわ、ありがとう。貴女も下がって頂戴な、今日もありがとう、おやすみなさい。」

メイド長に声をかけられ現実世界に引き戻されたメアリーは自身でも自負する程に元居た世界の現在?の物語に夢中であった。

最初は真由美が進める通りにアニメにはまり、同じ題材の小説がある事に気付いて小説を読むとアニメの基礎である事が分かったり、逆にアニメが基礎で小説になっていたりと色々な発見があってそれぞれ同じ内容だったり、内容が違ったり詳細になっていたりと本当に飽きる事がなく、最近では読み出すとあっという間に物語の世界にいってしまい気がつけば何時間も経っているので時間を決めてメイド長に声をかけて貰う様にしているのだ。

勿論タブレットの存在はまだこの世界の人には見せるべきではないのだが家族や身の回りの重要人物だけは良いだろうとメイド長には黙認してもらっている。

………因みに家族と身の回りの重要人物にOKを出したのは真由美であり、あまりにもメアリーがはまり過ぎた為一人で部屋に籠りメイド達からの声かけにも気が付かない程集中していたので(部屋の中で倒れたのではないか!)と大騒ぎがあり宰相様より秘め事を作るのか?と詰め寄られたからなのである。

そしてあまりはまり過ぎて小説を読みだしてから既に二週間は過ぎているのだが読む時間を減らしたくないという事でチート能力の検証はまだ出来ていない状態でもあった。

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