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真由美の恐さ

皆の深いため息が部屋に広がりシンとした空気の中レイ宰相が口を開く

『貴女の上司である私が説明したしましょう。まず真由美さんの能力はテレパスと召喚ですね?では、メアリーとアオイ君の能力は?』

レイ宰相の質問に素直に2人の能力はテレパスだと答える真由美。

『では、2人のテレパスという能力によって想定される危険とはどんなものがあるか分かりますか?』

テレパスという人の心の中が分かる能力に対して他者からの反応、それは恐れ 妬み 怨み 様々なものがあるだろう。

だが相手の思う事がなんでも分かる能力を使えば国王だろうと誰であろうと利用しようと思えば利用出来るという事で逆に悪事を見抜かれたくない者は見抜かないようにその能力を使えないように暗殺しようとするかもしれない、メアリーやアオイが王族なので相手は限られてくるだろうが一般市民や少し偉い位の人なら利用しようとしたり暗殺しようとされたり大変な事になるだろう。

2人が対人に対してイロイロ苦労している事を知っている真由美はどうしようもない気持ちでそう答えた。

『そうです、だからお二人は限られた家族以外この能力の事は秘密にしています。そしてなるべく人の心を読まない様シャットアウトの練習も日々されています、真由美さんもご一緒に練習されているのではないのですか?』

同じ能力を持って召喚された未来の婚約者だし皆に気に入られ大切にされている真由美にそんな苦しい思いはさせたくないだろうから当然一緒に練習しているだろうと思って問いかけたのだが答えは違っていた。

『あ~、レイ宰相。真由美は同じテレパスでも俺達と違って能力を使い分けられるんだ。自分の使いたい時だけ使って普段は一切使ってない、だから鈍感なんだよ。』

『そうなのよレイ、真由美ちゃんは私達より高度な能力を持ってるんだけど私達に気を使って普段から使わない様にしているの。だから貴方の説明中に補足した内容も見えてないし聞こえていないわ』

メアリーとアオイの苦笑い混じりの答えにレイは驚き納得した。

『ああ、そうなんですね。だから冷静に回答して頂けたのですね?あの質問の内容であの様に2人に対しての温情だけの返答でしたから他の方に関してはとても非情な方なのかと肝をひやしておりました』

『いや、それはある意味間違いじゃないよ。真由美は自分の回りの者に害する奴に対しては物凄く怖いから。だからレイ宰相も今度からは間違っても聞かせたりしないようにしてくれると助かる。今の所真由美を宥める事は誰も出来ないだろうから。』

そう断言するアオイにメアリーも苦笑しながら頷く、2人は真由美の心の中が嫌でもわかる時があったので知っているのだろう。

少し悲しそうな顔で真由美を見つめ「今は能力で私達に見せない様にしてるけど」とつぶやいた。

2人にこんな顔をさせ心配されている真由美はなんとなくでも自分に向けられた思いを感じとったのか2人をなだめる。

『だっ大丈夫です。もうあんな事考えてませんから!それに見せない様にしてるんじゃなくて思ってないから見えないんです。本当に思ってたら見えるはずだし思っても実行しませんから大丈夫ですよ?』

なだめる様に2人に笑顔を向けて説明する真由美に2人は怪しげな視線を送るそれを見て事情を知っている たかふみが

『じゃぁ、もしオチビちゃん達が同じ目にあったら真由美さんはどうします?』

と突然かまをかけた。

ものの一分も経ってないだろう、頭の中で想像している真由美の姿、それを見て段々と顔色が悪くなるメアリーとアオイ、2人が真っ青になる頃ポツリと呟く真由美。

『あんな可愛い無垢な天使にそんな事をする人は人間扱いしなくていいと思うけど?』

部屋の温度が一気に下がる勢いの冷ややかな目をした笑顔の真由美に部屋の中の全員が(本当に見せない様にしている)とハッキリ理解した。


今部屋の中の全員がメアリーの能力開示でメアリーの心の中の記憶の会話、その時に起こった真由美の思想などこと細かく再生された映像が頭の中に入ってきていた。

真由美の中には再生されていないのはメアリーの訓練の賜物で真由美にまで再生してしまうとメアリーの開示能力を打ち消しかねないからだ。

真由美は自分が思っている以上に能力を思いのままに使いこなしていて自分が関わっている場合メアリーやアオイの能力も操作出来る事にきずいてない、そんな彼女の能力に気ずいているメアリーがとった行動で部屋の中の全員がアオイの言う真由美の怖さを知る事になったのだ。

それはあまりにも衝撃的で真由美の能力も含め危うい存在だと思ってしまった。

愛情深いからこそなのだが能力が高すぎる為咄嗟に真由美の行動を止める事が出来ない可能性がある、それは相手ではなくて彼女を傷つける結果になる事は明らかで突然の激昂で他者を傷つけ自分を攻め責任を感じ回りの者から距離をとり出す彼女が見てとれるのだ。

そんな彼女の姿は絶対に見たくないと皆で団結し頷き 真由美の能力講義を皆で行うと決意するメアリー達に少しして我に反った真由美から


『い、今のは冗談ですよ?現に何も思ってなかったでしょ?』

と弱々しい笑顔が向けられた。

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