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親睦会 2

刹の爆弾発言からまゆみが露天風呂を好きな事がわかったアオイ達は密かに露天風呂を調べてみようと思っていた。

そんな彼らの気持ちには一切気が付かず 嬉しそうに生ビールを飲み料理を食べるまゆみ。

彼女はよく飲みよく食べる、途中で刹から意地悪のように

『性欲と食欲は繋がっている』

などと言われても

『性欲はどうか分かりませんが食欲には自信があります。』

などとあっけらかんとして楽しそうに笑っている

確かに彼女は今まで出逢った女性と違いよく食べる、今までの女性は本当に少食で食べれない者もいたが大概は自分の見た目を気にしたり少食アピールや裕福アピールで

『もう食べれません』

と食べ物に対し何も思わず残す様な女性ばかり、これには王族の女性人も

『食べ物を粗末にする方はあまり好ましくないわね』

と怪訝な顔をしていた。

まゆみはそんな女性達とは違い食べ物に対しても丁寧に扱い無駄なく食べようと心がけているようだし、何より作った者に感謝し美味しそうに食べるのだ。

あまりに彼女が美味しそうにどんどん食べるので見ている方も連れててどんどん食べてしまう。

ついつい食べ過ぎてお酒が進まずにいるかというと これまたまゆみがどんどん生ビールを飲み干していくので此方もつられてどんどん飲んでしまう。

結果、まゆみのペースに狂わされてアオイとたかふみ、途中から加わったミツジはダウンしてまゆみの後ろのソファーで寝てしまっている。

刹達3人は流石あやかしなだけあって?紅と銀は多少顔が赤いが平然としている。

『それにしても まゆみは強いね?全然平気なのかい?』

『いえ、かなり苦しくなってきました。後はペースを落としてゆっくり飲みます、時間がたてば又食べたくなるだろうし、飲むとアイスが食べたくなるのでアイスの分は残しておかないと』

『この上アイスまで食べようと思っているのか?底無しなのかその腹は!』

『いいですね、私もアイスは食べたいです』

などと4人で話しながら飲み続ける。

『そういえば3人は昨日も最後まで飲んでいましたよね?何時まで飲んでいたんですか?』

『うーん、何時だったかな?あまり時間を気にしていなかったからねぇ。僕達の事は気にしなくていいんだよ?まゆみのペースで、眠くなったら部屋に戻って寝ればいい。添い寝を希望なら添い寝でもそれ以外でも希望に答えるが。』

刹の言っているそれ以外の意味がわかったまゆみは初めて顔を赤くして恥ずかしがる。

『添い寝もそれ以外も結構です。眠くなったら遠慮せず退席して一人で寝ますので刹様達も私に付き合わずに自分達のペースで眠くなったらいつでも部屋へ戻って下さいね?』

と話しを反らそうと何でも無いような顔で返事をするが初めて顔に出したまゆみが可愛いかったのか、悪戯をする相手を見逃さないとばかりにすかさず

『おや、僕では駄目なのかい?優しくするのに。ならば紅か銀ならどうだい?アオイ達はダウンしてやくにたちそうもないし』

などとニヤニヤしてまゆみの反応を楽しんでいる。

そんな刹の反応がわかったのか既に冷静に戻っていたのか

『そうですね、一人一人味見をする訳にはいかないので今のところはお酒で我慢します。どうしても寂しくなったら誰に頼むか考えます』

とニヤニヤして返していた。

恥ずかしいがっていたまゆみが面白かった刹はそれ以上突っ込むのを諦め今度連れていくと約束をした温泉の話しをしだした。

それから4人で話しながら飲み、途中で冷凍庫にあったアイスを食べ、又飲みながら残り物を食べているとミツジが目を醒ました。

『すみません、途中から飲みだしたのに先に潰れてしまいました』

と申し訳無さそうに頭を下げテーブルの上がある程度かたずいている事に又頭を下げ残りは自分が朝するのでそのままにしておいてくれと言い残し帰っていった。

ミツジが帰って時計を見るとまだ1時位だったのだが食べ物も全てなくなったし、アオイ達をいつまでもソファーに寝かしておくのも悪いのでそろそろお開きにしてアオイ達を起こそうと声をかける

『アオイ、たかふみ君、起きて!寝るなら自分のベッドで寝るのよ!』

そう言いながら2人を揺さぶると2人はぶつぶつと何か言いながら起きあがりまゆみを見ると抱きついた。

『ベッドに』

とか

『ベッドへ』

とか言っているのでベッドまで連れて行ってもらいたいのだろうか?

そんなまゆみに抱き着く2人の頭を刹と紅が平手で叩き

『『アオイ邸3ヶ条その一』』

と大きな声でハモるとアオイとたかふみの2人は目を醒ます。

まゆみに抱き着いている事 その左右に刹と紅が仁王立ちで自分達を見ている事に2人は驚き慌ててまゆみから離れる。

『おはよう2人共、まだ朝じゃないから自分の部屋のベッドで寝てくれる?』

寝ぼけている2人に笑顔を向け自分のベッドで寝るよう促し刹と紅に振り向き

『今2人を起こしたそのアオイ邸3ヶ条って何ですか?私は教えてもらってないんですけど』

と笑顔で質問するまゆみ。

まゆみが知らなくて当然でこの3ヶ条はまゆみを部屋に戻している間に男達だけで決めたまゆみに対しての決め事なのだ

そのひとつに

(本人の同意なしに体へのアピールはしない事)

がある、主に抱き着く、キスをするなどの性的アピールだ、そんな事を本人に言える訳もなく

『アオイ邸3ヶ条とは主に男性人の決め事さ、自分の事は自分でする。他の者に無理強いはしない。どんなに酔っても必ず自分の部屋で寝る。そんなところさ、まゆみはそんな事をしないと思って言わなかっただけなんだ。でも今知ったから他の者が破りそうになったら今みたいに頭を叩いて教えてあげてくれ、それも決まり事なんだ』

と刹が上手く誤魔化した。

まゆみはそれを信じたらしく

『分かりました。私も破らない様気をつけます。』

と笑顔で答えると再びアオイとたかふみを見て

『3ヶ条なら守らないとね?2人共目が覚めてしまったでしょうが、自分の部屋に戻って自分のベッドで寝ましょうね?』

と子供に言い聞かせるように話す。

そんなまゆみに素直に頷き2人は自室に戻っていった。

『教えてくれてありがとうございます。では刹様も紅さんも銀さんもゆっくり休んでください。おやすみなさい』

と笑顔で刹達を自室に促すまゆみに反論出来ない刹達は大人しく

『おやすみまゆみ』

と自室に戻っていった。

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