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うどんでおやつ

うどんの麺打ちの練習で打った麺を無駄にしないようにその麺を使ってかりん糖とやせうま風うどんを作る事にした。

本当は練習だけで終わるつもりだったが 銀さんとたかふみ君があまりにも落ち込んでいたので このまま終わると2人が気にすると思い

おやつに再利用しようと提案した。

勿論メアリー様達にも参加してもらうつもりだ。

メイドさん達には おやつの品数の変更といくつか用意して貰いたい物をお願いして、麺を湯がいておく。

子供達には手を洗って 服を汚さない様エプロンをしてもらいおやつ作りスタート。

『まずはかりん糖の形を作ります。かりん糖用に短くカットした麺をむすんだりねじったり それぞれの形にして下さい。出来たものはこちらのバットに、どんどん揚げていき何種類かの味つけをします。失敗しても使えるのでどんどん作っていってくださいね。』

とむすんだ物とねじった物を見せ同じ様に作っていってもらう。

皆に作ってもらいながら カットしただけの麺を先に揚げていく。

『わざわざ湯がいてから作るのね?何か理由があるの?』

と聞かれたので理由を説明する。

『湯がかないでそのまま揚げる塩分が麺に残ったままなのでとても塩辛くて食べれないんです。』

揚げ終わった麺に煎ってある白胡麻をふりかけ特製の蜜をからめれば1つ目の味つけが終わる。

皆が作ってくれている分をゼフさんに揚げてもらい次の味つけの準備をする。

メイドさんにインスタントコーヒーとピーナツなどを頼んでおいたのでミツジさんにピーナツを細かくきざんでもらい、コーヒーを濃い目に作り砂糖を入れる。

2つ目の味つけはピーナツコーヒー味にするので こちらはそのままミツジさんに大きいフライパンでからめてもらう。

3つ目の味つけはたかふみ君に、4つ目の味つけは銀さんに黒砂糖を粉砕してからめる分と黒蜜と黒ごまをからめる分をお願いした。

他の人達の作業が終わるのを見計らい皆に席に着いてもらい メイドさん達に用意してもらった器を皆に配って今度は やせうま風うどんの説明をする。

『かりん糖が出来たので後は やせうま風です。配った器に好きな量の麺を入れ、きな粉をかけて混ぜてください。お好みで黒蜜をかけたりあんこを足したり バニラアイスを足してもいいかもしれません。麺の長さも短くカットして硬めに茹でているので白玉の感じで食べてもらってもいいと思います。』

と好きな食べ方で好きな量を食べる様にすすめた。

皆はまず麺にきな粉をまぶしただけの味を確認しそれぞれにきな粉をもっと足したり黒蜜をかけたりしている。

なかにはきな粉をやめて黒蜜だけの物を食べる人やきな粉とアイス、アイスとあんこなどの人もいる。

皆 イロイロと試せて楽しそうだ。

この組み合わせが美味しいなどと皆で話しながら少しずつ色んな味をたのしむ。

『まゆみさん、ありがとう。皆で作って食べるなんて事初めてだわっ、こんなに楽しいのならこれからも時たま皆で料理をして食べるのも良いわねっ、又イロイロと教えてくれるかしら?』

とメアリー様からお礼とお願いをされたので

『こちらこそ突然の提案なのに我儘を叶えて頂きありがとうございます。私で良ければいつでもお手伝いさせて頂きます。』

と2人で微笑み合う。

因みに、他に皆でどんな料理が出来るかと聞かれたので、バーベキュー、鍋、流しソーメンなどの代表的なものですぐに頭に浮かんだものをいくつか提案した。

それをキラキラさせた目で興味深そうに聞きながら 次は何にしようかしら?と楽しそうに話すメアリー様は本当にお可愛らしい。

表情が豊かなメアリー様は今度はコーヒーピーナツ味のかりん糖を食べて驚いている。

『まぁ、これは美味しいわね!他のは味の想像が出来たけど、これは想像出来なかったのよ、変わった味つけだけどくせになる味ね。』

とコーヒーピーナツ味が気にいったらしい。

皆さんもメアリー様と同じで かりん糖にコーヒー味?みたいな感じで思っていたみたいで食べてみてコレもありだと言ってくれた。

皆でワイワイ言いながら食べているといつの間にかやせうま風もかりん糖もメイドさん達が用意したサンドイッチなどが全てなくなっていた。

そしてお腹が一杯になったのだろう、昼寝をせずに頑張っていた2人の天使が寝てしまったのでこの場はおひらきとなった。

私達もアオイ邸に帰ろうとしているとゼフさんとミツジさんがメアリー様の元へ行き、何やら頭を下げている。

メアリー様が私を呼ぶので3人の元へ行ってみると

『ゼフとミツジがね、週に一度でいいので一緒にうどんを作りたいって言うの。弟子入りが無理なら一緒に作る事で学ばせて欲しいって。どうかしら まゆみさん』

と私の意見を聞かれたので、

『メアリー様が良いと言うのであれば私は構いません。アオイ邸の皆との決まり事で昼は私が作らせてもらう事になりましたし、うどんもちょこちょこ作る予定でしたのでアオイ邸に来てもらえるなら週に一度はうどんの日にしても大丈夫と思います。刹様も皆もいいですよね?』

アオイ邸の皆に確認をとると皆は良いと言ってくれた。

だが、何故かそこでメアリー様が駄目だと言いだす。

メアリー様は少し拗ねた様に

『又 アオイ邸の住人だけなんてズルイわっ、私はアオイ邸に住めないのに。それにお昼は皆で本城で食べないと。刹様に食べて頂くのは他の時間帯にして頂いて!そうだわ!まゆみさん、週に一度のうどんの日は本城で作ってくれないかしら?2人の練習もかねてであればまゆみさんの負担も少しは減るでしょうし、駄目かしら?』

と首を傾げてお願いっという様な目で見られる。

そんな目で見なくてもと思い笑いながら答える。

『ふふ、駄目なんて事ないですよ?私なんかのうどんで良いのなら、週に一度は本城で作らせて頂きます。それと本城でお昼を頂く事をすっかり忘れてました、すみません。アオイ邸で作る時間帯は又皆で決め直します。』

と週に一度は本城でうどんを作る事とアオイ邸での食事を作る時間帯の変更を約束した。

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