表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/75

うどん教室?

駄目元で皆さんに今からうどん作りを教えましょうかと聞くと皆 お願いします。と言ってきた。皆今日は暇だったのかな?

専用の機械を召喚して粉を使うので教える私と教わる人は粉が服につくだろう。又説明するのは皆に出来るが作業を実際にしてもらうのは仕込む量を考えて二人位になると説明した。回りの人にも粉がつくかもしれないと一旦作業用や粉がついてもいい服に着替えてこの場に集合となった。

『今日の夜は皆でうどんパーティーだね?』

などと刹様が言うので

『今日は食べれませんよ?仕込んでから最低…12時間は熟成させないといけないので』

と言うと残念そうな顔。すると何かひらめいたようで

『ならうどんパーティーは明日の朝にしよう。いいだろ?メアリー?』

とメアリー様に聞く。メアリー様も

『そうね、せっかく自分達で作るなら早く食べてみたいものね?都合の良い人だけ参加して皆で食べましょう?朝から賑やかで楽しそうね!』

と二人で食べる時の事を楽しみにしている。

そして刹様は続けざまに此方に

『じゃあ今夜はアオイ邸の皆で親睦会をしよう。これからしばらく一緒に住むんだ、料理は僕達が用意するから。いいだろ?アオイ?』

とアオイと二人で今夜の予定を決めてしまった。

メアリー様が自分が含まれないので拗ねている。

なんて可愛いらしい方だろうと見ているとメアリー様から

『今度は私と二人で親睦会しましょうね?』

と微笑まれた。そのままメアリー様は一人で、(二人で夜の飲み会、昼のお茶会、あ、女性だけで食事会もいいわね?それなら皆とも親睦会を先にして、)とか何とか楽しそうに着替えに行った。

私達も一旦着替えに屋敷に戻り、私は召喚された時に着ていた服に着替る。そして荷物の中からバンダナをとり頭に巻く、その私の姿を見て

アオイとたかふみは納得していた。『男性の作業着っぽいと思っていたのですが、納得しました。まゆみさんは仕事で作業をするのでその服装だったのですね?』

『男と同じ作業をするならその服装しか考えられないな。』

とか言っている。

刹様は私のこの姿は初めて見たので新鮮だったのだろう

『ぱっと見、まるで青年だね?まゆみはこの姿で召喚されたのかい?それは回りの皆が驚く姿が目に浮かぶよ。ふふふふふ』

と笑い紅さんと銀さんは

『男だな』

『その姿を見ると普段の姿は可愛いらしさが倍増しますね』

と、やはりこの作業姿は女性にはあり得ないのか。 ごめんなさい、私、普段からこの姿ばかりです。

休みの日はほぼ部屋から出ないので外に出る時は常にこの服装です。

バンダナは仕事場でしかしないので外で私を見る人達は作業着うんぬん知りません、おばさんなのにおじさんです。はい。すみません。


皆着替えふたたび本城のホールに行くと何故か昼食の時のメンバーが皆

そろっていた、お子様達やメイドさん達まで勢揃いだ。

皆うどん作りに興味があるらしく見学をしたいという事だった。

あまり楽しいものではないと思うのだが見たいというなら別に問題ない。

『では、さっそく始めます。まず最初は塩水を作ります。塩水を作って温度を固定する間に粉の計量をしてミキシングの準備をします。』

と最初の作業を説明しながらミツジさんとゼフさんにしてもらう。

計量カップに軟水をはかり、計量した麺専用の塩を入れマドラーでかき混ぜ塩を完全に溶かして保温庫に入れておく。

粉は二種類の物をあわせるので専用の入れ物に一種を計量して そのあともう一種を足して計量する。

粉を計量したら粉をまぜる為 専用の機械を召喚する。

『おおー!』

と皆から声が出る、あまり見馴れない機械だもんね?

『この機械で ミキシング、プレス、麺打ちの全てをおこないます。今は この専用の機械で仕込むお店が多いです。勿論手打ちのお店もありますが私はこの機械で仕込む仕込み方しか知らないのでこれで仕込みます』

と説明し粉を機械のミキシングボックスに入れる まずは粉だけで1、2分回してかき混ぜる。

塩水に温度計を入れ温度を調節し

塩水を2つに分けて粉をかき混ぜながら加水する。

出来たこのじょうたいのものを袋に入れ 熟成庫に入れて

『この状態で1時間おきます。1時間後にプレスをして切り分けて更に熟成させます。そうして麺を打つ前にプレスをして麺を打っていきます。』

と一連の流れを説明する 勿論此方の時間でだ。まだ此方の時間の流れになれていないのであちらの時間を此方の時間になおさず口に出しそうになる。

ひとつ目はゼフさんに仕込んでもらったので2つ目をミツジさんに

仕込んでもらう。

『この加水の加減で麺の固さが決まると思って下さい、あまり急いで入れても ゆっくり入れすぎても駄目です。タイマーのなる時間内に一定の量を一定のリズムでまんべんなく加水します。』

とゼフさんに細かく指示を出していた理由を説明してミツジさんを見る

『では、ミツジさん、2つ目をお願いします。』

とミツジさんに作業をお願いするとミツジさんは顔を赤くして頷いた。

やる気満々 といった感じなのかな?顔が赤いのは緊張すると赤くなる人もいるので突っ込まずに作業を開始する。途中でアオイやたかふみ、アオイ邸のメンバーの

『あー、』

だとか

『そんな』

だとか雑音が聞こえた気がするが作業に集中しているので確かめられない。

そうして無事、第一段階のミキシングを終了し時計を見るとひとつ目のミキシングが終わって30分が経っていた。説明をしながら作業をすると普段よりかなり時間がかかる。塩水の温度の調節など普段の仕込みには前もって準備をしているので三回仕込んでも1時間かからない、此方の時間で30分かからないのだ。

『あと30分でひとつ目のプレスをします。なので先にミキシングボックスを掃除しておきましょう、そのあと少し休憩をしてプレスをするかの状態を判断します』

と掃除をしようとゼフとミツジに説明をしていると赤い顔をしたアオイ達が

『自分達もミキシングを教えてほしい』

と言ってきたので

『そんなに麺を作っても食べきれないでしょ?皆は又この次教えます。今日はまず料理人の二人に教えます。』

と却下すると皆残念そうな顔をした。そんな皆の顔をゼフさんとミツジさんは勝ち誇ったような顔で笑顔を浮かべ見ていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ