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長い1日ー3ー2

素麺を召喚したのが私なのを確認したので、さっそく湯がいてたべる事になった。皆が嬉しそうにこちらをみている。食堂には料理人とメイドさんが料理を次々と並べていくのに皆素麺の方が良いらしい。不思議に思っていると、理由を教えてくれる。それは毎日同じ様なメニューで飽きたとの事。だいたいがパスタ、サンドイッチ、サラダ、スープ、後は数種類のパンとハム、ソーセージ、果物などがある。かなり充実していると思うのだが?

『でも幾ら美味しくても同じ物ばかりだと飽きてしまうのよねぇ』

皇太后妃様の言葉に皆も頷く。料理を並び終えテーブルの脇に立って居る料理人も苦笑いしている。料理人もそう思っているのだろう。何故?詳しく聞くとパスタは三種類、サンドイッチは二種類しかなく、それらを日替わりで食べているとの事。それは流石に少ない。同じ物を2日か3日おきに食べていればそれは飽きるだろう。

『パスタの種類やサンドイッチの種類は決められているのですか?』

と聞くと、何故?と聞かれたので

『さめて5種類か6種類にするとか、同じ種類でもアレンジして食べれれば多少の飽きも解消さられると思うのですが?』

すると何故か皆驚いた顔で

『何それ?』

と真剣な表情で聞いてきた。皆の話しではこの国ではパスタは ミートソース、 ナポリタン、 ボンゴレビアンコの三種類しかなくサンドイッチも

ハム、卵の二種類しかないらしい。理由は簡単だ。もともとこの国は余所の国より転移者が多いらしく和洋折中イロイロな食文化が集まっているのだが、タカフミ君から私の間が止まっていた為

食文化も昔のままのだとか。そんなものなのか?とは思ったがとりあえず決められてないのであれば今ある食べ物を美味しく楽しく頂こう!

『では皆さんのお口に合うか分かりませんけど私なりにこのお料理をアレンジしてみても良いですか?』

と提案すると快く了承してくれたので 早速とりかかる。テーブルの脇に居た料理人も興味が有る様で手伝いをしてくれると言うのでまず素麺の薬味とドレッシングのアレンジをお願いする

『素麺の薬味はシンプルに小葱と生姜のすりおろしにしようと思うので其処にある小葱を全部刻んで生姜もある分全部すってもらって良いですか?』

と鍋にお湯をいれながら頼む。ちなみに何故食堂に鍋があるかというと、先程 素麺を召喚した時に実は一緒に召喚された物があるからだ。それはナント厨房機器だ、しかもなんというか機器と言うより厨房の一部?普段私が作業をする麺を湯がく 茹で釜、天ぷらを揚げる フライヤー、うどんを盛りつける作業台、などがあるその一部、今あるのは五個口のガスコンロと小さな流し台と作業台、鍋とまな板、包丁、おろし器、小葱と生姜もある。流し台の蛇口からは水もお湯もでる。食堂の壁際にこんな物まで召喚してしまったのだが皇太后妃様が別に構わないとおっしゃって下さったのでそのまま此処で作業する事にしたのだ。

鍋でお湯を沸かしている間に次の作業にとりかかる。お子様用にパスタの麺を細かく刻む 米粒の2、3倍位の大きさに刻んでミートソースを絡める、それを薄焼き卵で包んでケチャップをかければ なんちゃってオムパスタ お子様用の出来上がり。1枚の大きめ皿の手前に盛りつける。後は

ポタージュスープがあったのでカップに注ぎ皿の奥に置く。オムパスタの横にはサンドイッチ、ハムサンドの中にトマトとチーズを追加してお子様がフォークで刺して食べれるサイズにカットしてならべる。そしてスープの横にサラダを添えてお子様プレートは完成。ちなみにサラダは普通のフレンチドレッシングだったのでドレッシングの中にグレープフルーツ、レモンの果汁をしぼり 素麺と一緒に召喚されためんつゆを少量まぜて和風ドレッシング?的なものをつくって野菜と絡めてもらっておいたもの。次に大人の分のパスタだ。こちらはポタージュスープとミートソースをまぜてあらかじめ耐熱皿にパスタをいれ一口サイズのハム、スライスしたソーセージ、トマトをのせておいて上からかける。さらにその上に粉チーズをたっぷりかけてオーブンで焼くだけ。ここにオーブンがないので焼いて来てもらう。その間に残りの仕上げをする。まず大人用のサラダは先程のドレッシングに胡椒を加えパンチをだす。ハムサンドには レタス、トマトを追加してマスタードとマヨネーズを加えれば出来上がり。今あるものだけで考えるとこれ位しが思いつかなかったので不安はあるが味を代える事は出来たと思う。

そうして素麺を湯がいてつゆと薬味をセットし終わった所でパスタグラタンがとうちゃくした。








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