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たかふみ視点

(どうして彼女なのだろう?)

私は恋をしてはいけない相手に恋をしてしまった。そう、恋をしても決して実らない。相手にはすでに決まった人がいる、それなのに恋してしまった。気が付いた時は相手が相手なだけに恋だと思わない事にした。ただ相手に好感も持っただけと。

…元元私は人への好感をあまり持たない。勿論王族の皆さんや親しい者は別だ、まぁ 王族の皆様が素晴らしい人達なのでその中で育った私が他の下世話な考えを持った人や人と比べる様な事をする人間に好感を持てる訳はない。必然的に一線を引いても仕方がない事だと思う。そんな私でも女性には言い寄られる事は多いと思う。勿論女性は嫌いじゃない健全な男なのでそれなりに経験もある。アオイよりはそれなりに女性とお付き合いもしてきたつもりだ。私はアオイと違って人の心は読めない、たがら幸いにもお付き合いは出来る。出来るのだが心は読めなくても下心のある者は解ってしまう。王族の方達が本当に綺麗な心の人達なので 不純な心が解ってしまうのだ。なのでアオイと同様現在は恋人がいない。しかもアオイと違って独身でも問題ない。まぁ、回りがうるさいのは変わらないが立場的には許される。今は我が兄弟、我が主、我が親友の運命の相手をお世話して二人の幸せの未来の為に役立つ事が優先事項だ!

そう思っていたのにそのアオイの運命の相手に接するたび心に熱を帯びるとは自分でも驚いた、最初から一線を引いていたのに 彼女が服を着替えただけの姿を見てドキリとした。彼女が同郷だからだろうか?彼女が私の為を思うと召喚魔法を発動させた… 多少なりとも魔道師として召喚されそれなりに修業をしてそれなりに力はある私より高度な召喚をサラリとしてのけた。そんな彼女の作った物はとても美味しくて毎日毎食彼女の作った物が食べたいと思ってしまった。そして誰に対しても変わらない自然体の美しい笑顔や微笑みをいつまでも見ていたい、自分に微笑んでほしいと思ってしまった。

そんな彼女の笑顔がみたいだけだ、お世話をするのは私の仕事だと思いながら彼女を起こしに部屋まで行き声をかけると 彼女から返事が返った、もう起きていたのだろう 迎えに来るのを待っていたのかもしれない。そんな彼女に招かれ部屋に入ると …なんと可愛らしい、それになんと魅力的なのか。一瞬アオイが後ろに居る事を忘れて彼女を女性として見てしまった。そんな私に気付いたのかアオイが彼女に注意している。誘惑しているのか!とかなんとか、本当に誘惑されたら私は彼女の誘惑に答えたい、そう思ってしまった。そんな私の気持ちに気付いたのか刹様が私と同様アオイのライバルになりたいと名乗り出た。私も一瞬否定はしたのだが我が親友アオイが正々堂々勝負すると言ってくれたので私も正々堂々自分の気持ちを出し遠慮せずに彼女の微笑みを受け止めたいと宣言した。彼女の目の前で宣言をしたのだが紅さんや銀さんまでも名乗り出たので彼女は誤解してしまつた。なんと純心なのだろう!男を手玉にとろうとする女も居るというのに彼女は純粋に私達と家族の様に仲を深めたいと。私は自分を恥じた。立場やら何やらで考えどうして彼女に恋をしてしまったのだろうと思っていた自分は馬鹿だ。どうしてじゃない!彼女だから、恋をしたのだ!立場や能力、種族など何も関係なく個々の存在として相手を見、さらに仲を深めたいと思う綺麗な心の彼女だから恋をしたのだ!

そんな彼女 まゆみの統べてが私の心に熱を持たせる。

これが(本物の私の初恋だ)と

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