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長い1日5

『美味しい~!』

『次は日本酒にするかな』

と話ているのはメアリー様と刹様。

ここは麥の国の本城の中で皇太后妃メアリー様の部屋の応接室。上機嫌に微笑みながらお酒を飲み つまみに手を伸ばす方達は勿論王族の方達だ。

そして王族の皆と同じ様に上機嫌なあやかし族の国王とその近護衛二人組の3人も酒を飲みつまみを食べている。

報告と準備をすると国に戻った二人組はあっという間に用事を済ませ先程戻って来た。国王が暫く国を留守にして他国に滞在するというのに あっさりと準備を終わらせて戻って来たのだから驚いた。

(そんな簡単に済ませてイイのか?)

と思ったが国営やら事情やらは分からないので何も言わないし何も思わない、だって私は明らかに部外者だ。これからこの国で生きていかなければいけなくても、この国の第二王子の婚約者として召喚されたとしても、今日来たばかりの新参者がこの(身内の集まりの様な宴会の場)に居る事事態不思議な事なのに異論なんてもっての外だ。

そんな場違いな私だがあやかし族の国王の刹様に(うどん)を振る舞いメアリー様や刹様が(つまみ)も振る舞って欲しいとおっしゃったので(元?職場の厨房の一部と材料)を部屋の中に召喚させてもらったまま次次と(つまみ)をだしていた。

まだよく分からないが私が召喚出来るのは(うどん屋)で実際に使っていた物、あるいは持ち込んだ物だけらしい。例えばタコの天婦羅、唐揚げはカットタコを仕入れていたしサンプルとして仕入れた事があったのでので大丈夫だったのだが刺身用などのブロックや丸一匹?は仕入れた事がないので駄目だった。その他あさりの酒蒸しに使うあさりは殻つきもあるが基本は冷凍物、新鮮な生きたままの砂抜きしてないあさりは駄目だった。野菜も日頃から仕入れていた舞茸や季節によって仕入れていた椎茸、しめじ、エリンギなどは大丈夫だったのでバター醤油炒めにして出した。こんな感じで召喚出来るか確認しながら作ったので同じ食材やら似たような物をだしていたのだが皆喜んで食べてくれている。

そうしてつまみを作りながら (ステーキやローストビーフ、たたき、あと刺身などは私が出すよりここの料理長の出す物の方が絶対美味しいだろうなぁ)と思っていたらしばらくして料理長が牛肉のステーキ、刺身の盛り会わせを持って部屋に

現れた。その他にも持って来てくれたので私は皆に呼ばれて一緒に飲む事になった。

(ステーキ美味しい~!ビール最高~!)

などと喜んでいる私、実は生ビールが大好きです!最近っと言ってもここ15年ほど?持病の喘息が再発してお酒断ちをしました。飲むのは正月休みの時の1日だけ。喘息といってもそこまでひどくはないのだが再発のきっかけが風邪気味の時に酒を飲んで次の日風邪が悪化したので病院に行ったら喘息の再発と診断されたから。咳が続いて辛いし、夜が寝れなくなる、揚げ場の油の臭いで咳き込みえづくという経験上日頃は仕事が休めないので酒断ちをして連休の時だけ飲む事にしている。しかも家飲み。親戚などで集まり飲むので缶か瓶なのです。なのでこのビールは美味い!しかも久しぶりの生ビール!

何故飲むかって?だって明日仕事じゃないもん!といって突然元の世界に戻ってた、となっても風邪をひいてるとか体調が悪いとかじゃないから喘息にはならない!と判断しました。夢だった、という落ちなら尚の事飲まなきゃ損すると。しかも忘れがちだが現在再発以前の20代の身体です、気持ち考え方も若返ってる?そこは良く分からないので今は美味しくビールと料理を頂きます。

そんなこんなで皆さんと楽しくお酒を飲み続け〆にうどんを食べてお開きになりました。今は夜中の12時です。私にお風呂の説明や明日の朝食の説明などがあるという事で中座するとアオイ君とたかふみ君が申し出たので他の皆も賛同した。メアリー様と刹様達はこのまま飲むそうです。ここの人達もお酒が好きな人達でかれこれ6時間は飲んでいる、ここは時間がゆっくりしているので日本に置き換えれば12時間だ。それでもまだ飲む4人はかなりの酒豪だね。私?私も長時間飲めるが流石に疲れた!此処に来る前が夜の11時だったから朝起きてから24時間以上経っているって事になる、昼寝をしたから悪酔いもせずに済んでるけど普通に考えてアラフォーに徹夜や地獄です、体力的にも見た目的にも悲惨な事になる。なので本当に20代に戻っている身体にしみじみと感動してました。そうしてお風呂に入ってベッドに入った途端に寝てました。

明日からの事を考えないといけないのにやっと長い長い1日?が終わる事の安堵の方が勝って眠気に負けてしまいました。

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