表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: サバイボー
7/10

運命には人は抗えない後編

 今、僕の目の前には舞がいる。正確には自室のカーペットを敷いた上のちゃぶ台の僕が座っている向かい側に彼女は座っている。心臓が早鐘のようになっている。落ち着け、自分。まずは改めて確認だ。

 「お前、本当に舞か?」

すると彼女はクスリと笑って

 「あんた、どんだけ疑ってんのよ」

と笑って言った。うん。このクスリと笑った感じ幼い頃から本当に変わらない、舞だ。

 「なんで生き返れたの?」

 「あんたがさんざん私に会いたいってピーピー子供みたいに泣いてたからねー、神様にお願いしたの「どうかもう一度だけチャンスを下さい、あいつは私がいないと自殺しちゃいます」ってね。そしたら神様が案外ゆるい人でねー。「自殺したら困るのでいいですよー」って生き返らしてもらったの」

 おいおい神様、そんなユルくていいのかよ。まぁおかげで嬉しいけど。

 「そうか、そんな簡単に生き返れたのかよ...。心配して損した気分だわ。」

 「あんた、なに言ってるのよ。普通は生き返れないらしいからね!本当に奇跡だったのよ!しかも生き返れたと言ってもユーレイ状態なのよ!」

彼女はそういってちゃぶ台の上のティッシュ箱に手を伸ばした。すると確かに彼女の手はティッシュ箱を通り抜けた。おぉ、これがユーレイか。本当に通り抜けるんだな。

 「ユーレイって足が消えてたり白い着物着てるのかと思ったけど普通なんだな」

そう、彼女は浮いてもいなければ足もある。ついでに言えば服は彼女の通うはずだった高校の制服だ。

 「まぁ、そこら辺は神様の配慮のお陰でしょうね」

彼女も普通の服装でホッとしていたらしかった。本当に神様のお陰すぎるな。

 「そうそう、私は種類的にはものに宿る霊、という扱いになるらしいの。だから私はその青いしおりからあまり離れられないのよ」

彼女は思い出したように言った。そうか、このアサガオのしおりのおかげで今、こうして彼女と喋れているのか。

 「霊でも完全にフリーというわけにはいかないんだな」

 「まーね。それにこういう事態は本当に異例らしいの、本当に許されたことが奇跡だわ」

 「確かになんで神様は僕に自殺されたら困るんだ?」

 「それは、あんたが未来の人にとって重要なキーマンになるからみたい。あんたはこの先、品口東高校でいろいろ凄いことをして生徒会長になるの。そして伝説の演説をして、その演説を見た人があんたの才能を見込んで政治家に誘うの。そしてあんたはこの日本を変えるのよ!」

 「フムフム...ファッ!?この僕が生徒会長になって政治家!?日本を変える!?つーか伝説のスピーチってなんだよ、意味わかんねーよ!」

 「うるさいわねーあんた、いいから、それはもう運命で決まってるの!そして私があなたを伝説のスピーチをするまでの先生になるのよ。感謝しなさい!」

 「は..はぁ。どうも」

いきなり話が飛びすぎてついていけない。この僕が生徒会長?日本を変える?いや、自分、リーダーなんて小学校の頃、やらされた自然委員会の委員長ぐらいしかないぞ。しかもデブでこの顔だぞ。さらにコミュニケーション障害だぞ、友達も少ないし

 「まぁ、今のあんたじゃ百パーセントなれないからね、私がこれからあなたを改造していきます。びしびしいくわよ」

 「...。」

 「なによ、その目は。自分の寿命と引き換えに私を生き返らしたかったんでしょ。じゃああんたの寿命を捧げなさいよ」

 「なっ、なんで知ってんだよ。」

 「神様が教えてくれたのよ、まぁ...なに...その...正直、嬉しかったわ...」

そう言った彼女の顔がとても赤かったことを僕は忘れはしないだろう。



こうして後に品口東高伝説の生徒会長と呼ばれる少年の物語が始まった...。

本当にタイトル関係なくなったよ(笑)ジャンルも関係ないし(笑)タイトルって変えれるのかな?とにかく書きたいものを書いていこうと思います。ご感想ご意見お聞かせください。始めたばかりでなにもわからないので。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ