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大ピンチな私、打倒お父様

「メアベル、お前は……吸血鬼失格だ」

「……ごめんねメアベル、……元気でね」


呆然とする私に投げかけられる両親の言葉。とりあえず紹介をば


右手に見えますはー、私の父ーヴァン・リトス!真っ黒の外套に身を包み、その唇から漏れ出る声はバリトンボイス!真っ黒に逆立った髪!ぎらぎらと光る真っ赤な瞳!この魔族領の中でも!結構大きな領地を治めている!吸血鬼の王!吸血王なのです!


左手に見えますはー、私の母ーサニア・リトス!

こちらは天使のような真っ白い衣に身を包み!常にたたえるは天使の微笑み!その髪の毛は金髪!ストレート!腰のあたりまである長い髪!瞳の色はスカイブルー!それはまるで青空のよう!お父様の治める領地の中で!一番の美人と言われている!自慢のお母様なのです!

ちなみに時々他の魔族から告白されていたりもして!告白した魔族?ああ、お父様が塵にしちゃったよ、今までお父様が作り上げてきた塵の数!……多すぎてわかんないや。


そしてただいま!この言葉を告げられたわたくし!そう!私こそはメアベル・リトスです!母譲りともいえる美貌!お母様と同じ!腰まであるサラサラストレートの金髪!色々なものが入るように改造した、この大き目のワンピースが自慢だよ!瞳の色は父譲りのまっ赤っ赤!本当はお母様と同じ色がよかったっ!……と、脳内で明るく自己紹介しては見たものの、私の心中は全く穏やかではありません!えっ、えっ、吸血鬼失格ってまじ?元気でねって何?どゆこと?


「……ねえねえお父様、吸血鬼失格って言ったよね?それってつまりどゆこと?元気でねってなに?」


脳内で思ったことを、そのまま言っちゃうよ!なんだって?だったら脳内の言葉いらなかったって?

うるせえやい、これは文字数稼ぎだい


「私に二度同じことを言わせる気か?お前は頭だけはいいと思っていたのだがな」


頭だけはいいってどゆことよ、つまりそれ以外はだめって事じゃん。もーお父様ったら失礼しちゃうっ!


「その通りだ、お前は、頭はよくても、それ以外は全く駄目だ。容姿はかろうじてほめてやってもいい、だが……我が血をひいておきながら、その体たらく……あげくの果てには、ゴブリンに負けるほどのひ弱さ。お前は失敗作だ、我が王家に連なる物に、そんな軟弱物はいらん」


なにこのお父様、私の心でも読めるの?口に出してなかったはずだけどなー


「しょうがないじゃん!不意打ちだったんだからさ!

くっそ!あのゴブリンめ、私の翼を引きちぎっていきやがって

ものすごい痛かったんだぞ!返せ!」


まあ吸血鬼の特性上、明日の朝になれば元通り、なんだけどね。あーまじ便利だわー吸血鬼、ビバ!吸血鬼!やっふー!


「……お前はまじめに話を聞く気があるのか?」


あるわけないじゃん、やだやだ、そんな暗い話。思わずそっぽを向いちゃうよ、てへっ


「メアベル、今日はまじめに聞きなさい。本当は私たちだって、あなたにこんなことは言いたくないのよ」


と、お母様のお言葉。仕方ないなー、お母様の言葉じゃー聞くしかないなー


「それでお父様?端的にまとめて下さりません?私ことメアベルちゃんは、なっがーいお話しは嫌いなんですよ?」


むむ?お父様が苦虫をかみつぶしたような顔をしているぞ?額を指で揉み、すんごい難しい表情だぞ?


「お前は、私が真面目な話をしようとすると、そうやって茶化す癖がある……。それはお前が、私の話を聞きたくないときにする、態度だ」


……確かにそうかもしれないというかもう私自身はわかってるんだけどね、ほら、私って頭がいいから。最初の言葉を聞いた時点で……もう、ね


「……わかっておりますわお父様、高貴なるあなたの血をひいていながら、私は弱い。先ほど言った、ゴブリンに負けるほど弱い、ですが!」

「私には、魔道具があります、今まで私は、この魔道具で色々と戦ったり、してきました!」

「この魔道具と、私自身の力を組み合わせれば!決して私が弱いわけではないと、お父様に証明できるはずです!」


そうそう、弱い弱いって言われてる私だけど、魔道具を使いさえすれば大体は勝てるのよねー♪この間なんか人狼だって撃退しちゃったんだから!まだ子供だったけど……。なんにせよ、このままだと私は追い出される、なんとか強さを証明して、お父様に吸血鬼として認めてもらいたいところだけど


「ほう?では私にそれを証明して見せてくれ。もちろん証明する相手は、この私だぞ?」


おとうさまが おおきくてをひろげて こちらをにらんでいる。これはつまり おとうさまとたたかって わたしのつよさをしょうめいしろってことかな。


「おほほほほ……冗談きっついですわお父様」

「私みたいな吸血鬼が、化け物みたいな強さのお父様と戦って勝てるわけが……」


「そちらから来ないのなら、こちらから行くぞ?」


ってちょっ!お父様が突っ込んでくる!?まじ!?まじでやるの!?このひげ親父!?

こうなったらもう仕方ない!私はお父様を倒して!この魔族領を乗っ取る!そこ!当初の目的と違うとか言わない!


……さて、どう戦おうかな



初投稿でお目ぐるしいところが多々あると思いますが、読んでいただけると幸いです

おかしい表現のところがあったりしたら、こそっと教えていただけると嬉しいです


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