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僕達の日常は異世界系!?  作者: ランタン
5/5

あおいフルート④

 結局予定より遅れてしまった……。

 それでは、どうぞ「僕日」を見て行ってください。

   〇〇四



「……オッホン」


 階段を降りている最中に頭上からわざとらしい咳払いが聞こえた。


 見上げれば階段に七藤(ななふじ)が腰をかけて足を組んでいた。


 ……、


「さっきから、何をしてるんだよ。七藤(ななふじ)


「いえ、気にしないでください」


 そう言って七藤は立ち上がり、階段を降り始める。


 少し大きめの制服が一段ごとにユラユラと揺れている。


 七藤(ななふじ)の人形のように整った容姿と合わさって、まるでおとぎ話の一ページを切り抜いたみたいだとガラにもないことを考えていた。


「そういえば、十部(とおぶ)君はこのご時世に完全な物があると思いますか?」


 僕がメルヘンなことを考えている間に、どうやら七藤(ななふじ)は僕に哲学な話を求めてきたようだ。


 ……、難易度高いな!


「なんだよ、七藤(ななふじ)。そんな厨二チックなことを真顔……、いや無表情で聞いてきて。どうした?何か悪い物でも食ったのか?」


 とりあえず、お茶を濁して時間稼ぎをしてみる。


「何ということだろう、唐突な質問をボッチにしたら予想外に失礼なことを言われてしまった。どうしてくれようか」


 何てこった、予想外に七藤(ななふじ)の地雷を踏んでしまったようだ。


 何だ、何が地雷だった。


「ふふふ、ふふふ、ふふっふ」


 まずい、まずい、まずい。


 何この状況。学校の階段で怪談のようになっている七藤(ななふじ)がさっきから壊れたレコードみたいに笑い続けている。


 超こえぇ。


「あぁ、そ、そうだよな。僕が無神経だった。昼飯を抜いているのに何か悪い物を食ったのか?なんて無神経だったな。すまん」


「いえいえ。で、ボッチはどう思いますか。さっき失礼なことを言ってきたボッチはきっと素晴らしことを言ってくれるのでしょうねぇ」 


 抑えろ、引っかかるな、これは七藤(ななふじ)の罠だ。ここで突っ込んだら更に酷い状況になるぞ。


「そういえば珍しいこともあるんだな。七藤(ななふじ)は普段あんまりそういうことは聞いてこないのに」


「そう……ですね。まぁ、気の迷いとでも思っていてください」


「ふぅん」


「で、どうなのですか」


 どうやら流石にこれ以上時間稼ぎは無理なようだ。


「急かすなよ……、」


 例えば、人の死や誕生、感情なんかはどんな時代においても完全何て物は無いと思う。けれど、いや、不完全だからこそ完璧のものは沢山あるのではないかと思う。


 例えば、家族とかはある意味一つの完璧な物だと思う。


 自分の足りないところを補い合うからな。


 だから僕は――


「僕は不完全であり、完璧な物はあると思う」


 と、答えた。


「……」


 ふと、後ろで七藤(ななふじ)の足音が止まった。


「?おい、大丈夫か七藤(ななふじ)


 七藤(ななふじ)はこちらをじっと見つめてきている。 


 それからゆっくりと七藤(ななふじ)は言った。


「いえ、人格が変わっても言う事は同じなのですね」

 

 その時、勘違いかもしれないが。僕は七藤(ななふじ)が笑っている気がした。


 その笑顔はどこか晴れ晴れとしているように見えた。




 

 あとがき

 日曜日のアニメサザ〇さんといえば、予告の後のじゃんけんがあることを皆様は知っているだろうか。


 毎回飽きもせずサザ〇さんがじゃんけんしているのだが、今回はこのじゃんけんで私は一種の奇跡に出会ってしまった。

 (このように書いていますが、オチなんてないです)


 従妹六人と仲良く、そう、仲良く見ていて最後のじゃんけんした。

 結果


 サザ〇さん  グー

 私達     チョキ


 …………。


 お分かりいただけただろうか。


 では、スローでもう一度。


 サザ〇さん     グー

 私達        チョキ


 …………。




 ここまで読んでいただきありがとうございます。

 次回はおそらく平成二十七年八月五日に投稿します。

 (家庭の事情で半年間執筆ができません。いえ、もっと伸びるかもしれません。でも、執筆出来ない間も文章力を上げるために努力し必ずこの作品は完成させます。すいません、そして首を長くしてお待ち下さい)

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