あおいフルート③
ふぅ、なんとか間に合った(ーー;)。
「僕日」です。
是非、読んで行ってください。
〇〇三
教室から出て後ろ手に扉を閉めたところで、僕は今更ながらに現状を正確に認識した。
誰もいない教室で、同年代のしかも美少女と二人きりだったという事を。
そして今からその美少女と二人きりで帰ることを。
なんだか青春しているみたいだ。
と、なんて取り留めも無いことを考えてみるけど僕と七藤との関係ではそれは無いなと思い直した。
七藤 一華、無表情の仮面をかぶり続け、被られていた少女。
僕の親友にして、唯一の理解者。
そして直樹高校の副生徒会長であり、学校内のランキング十位の実力者だ。
「いぇーい」
いきなりの歓声を七藤があげた。
それも無表情で棒読みであった。
何故かポーズまでしている。
こんな七藤は分かっていないだろうがこれは普通あり得ないことだ。
今の世界は『VRMMO』の攻略を第一としている。その為世間でいう学校の概念は勉強する場所ではなく『VRMMO』をする場所となっている。即ち、普通勉強はしない。
そして直樹高校の生徒会は完全な学力で判断される。それは同時に『VRMMO』での弱者が選ばれることとなる。
理由はゲームに裂く時間が少ないから。
ゲームをしなければレベルは上がらないように、勉強しなければ学力は上がらない。両方とも両立させるのはできるだろうが、ゲームで学校内十位に入る実力を持ちながら学校で二位の学力を持つことなど普通不可能だ。つまり、七藤は不可能なことを成し遂げているのだ。
「やっほー」
またまた、七藤が唐突に歓声を上げた。
今度も無表情で棒読みだった。
そして何かポーズをとっている。
……、謎だ。
そんな七藤は学校内で理想の女性として認識されていて、ボッチの僕とでは青ずっぱい青春なんて流れるはずが無いのだ。
まぁ、本人は一つ上の生徒会長を目指していたらしいが、流石に年の功か一年生で生徒会長は無理だったようだ。
因みに僕はこの生徒会選挙の時、裏で起こっていた地獄のような事件を解決しに行っていてこの場に居合わせていない。後からこの事を知り、急いで七藤に会いに行ったらいつもの無表情で「次は絶対に勝つ」と言っていた。
意外と負けず嫌いだよな。
「そんなことはないですよ。私はどちらかというとリーダーに向いていない性格なので、あまり生徒会長にこだわっているわけではないです」
「さらっと心を読むな」
「失礼しました」
「本当に謝る気持ちあるのか?」
「失笑しました」
「僕のボッチについてか!」
「いえ、イエス」
「どっちだよ」
「……」
無言で七藤は顔をそむけた。
……それは無言の肯定だ、七藤。
あとがき
車高での一幕 A=友達
ラ=ランタン=作者
A「おう、久しぶり」
ラ「おう、中学いらいだな」
A「そうだな」
ラ「学科試験どうだった?」
A「あぁ、予習できたから楽勝だったよ」
ラ「え!あれって予習できたの」
A「あぁ、ほら。そのパソコンでできるぞ」
ラ「まじか、よしやってみるか」
ピッ
パソコンを起動させる音。
ラ「よし、やるか!」
パスン
パソコンの電源が落ちる。
ラ「……(故障か?)」
もう一度。
ピッ
パスン
ラ「……(故障だな)」
ラ「おい、これ壊れてるぜ」
A「まじか」
B「すみません。それ使ってもいいですか?」
A「どうぞどうぞ」
ラ「え?」
A「ボソボソ(困ってる顔が見てみたいから何も言うなよ)」
ピッ
カタカタ
A「ボソボソ(おい、普通に使えるじゃん)」
ラ「(あれ?何でだ?)」
ラ「あの、すみません。ほんの少しだけ使わせていけないですか?」
B「え?はぁ、どうぞ」
ラ「ありがとうございます」
ギィ
ランタン、席に座る。
パスン
パソコンの電源が落ちる。
ラ「……(えぇ~)」
A「……」
B「……」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回は平成二十七年二月八日を予定してます。
(リアルが忙しく遅れるかもしれません。すみません)
平成二十七年二月八日に追加で記入
やはり遅れてしまいました。すみません。
次回は必ず平成二十七年二月二十二日に投稿します。
また、それ以降は家庭の都合で半年間執筆ができなくなると思います。
しかし、この作品は完成させようと思っています。
できれば、首を横に振らずに長くして待っていてもらうとうれしいです。