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僕達の日常は異世界系!?  作者: ランタン
1/5

プロローグ



 浸蝕。

 それはこの世界において最も危惧されている事柄だ。

 始まりは本当にどうとないことだった。

 日本のネットゲーム会社が『全人類が使用しても落ちないネット環境』を作り、一つのゲームを出した。

 そのゲームは世界に強い影響を与え、やがて国家が動き出す事となる。

 後に、狂い始めたのはここからだと言われている。


 国家から莫大な資金を得たそのゲームは暴走を始めた。

 その暴走は新しい世界を作ることとなる。

 『新しい世界』、それは正しくその通りだった。

 完成しつつあったVR技術と手を組み世界初の『VRMMO』を完成させたのだ。

 そのことに世界は歓喜した。


 しかし、予想外のことが起こる。

 『VRMMO』にログインした四万人の人が二年間帰ってこなかったのだ。

 そして、四万人が帰ってきた途端『VRMMO』は現実に影響を与え始めた。

 ――ネットの独占。

 ――自然の操作。

 ――新生物の創造。

 ――言語の一斉統一。

 人々はその神にも等しい力にただただ立ち尽くすしかなかった。

 そこには、国家も、資産家も、ホームレスも、孤児も関係なく。

 呆然と『VRMMO』の浸蝕を受け入れるしかなかった。

 次第に人々はこの事を利用するようになっていく。

 それは同時に、『VRMMO』の攻略が全人類の課題となったことを意味していた。


 『VRMMO』サーバー本部は日本にある。

 また、『VRMMO』を作ったのも日本だ。

 日本は世界中から非難を浴びた。

 そのため日本である法律が生まれた。

 特殊法第一条 日本国民は即急に『VRMMO』の攻略を行うものとする。

    第二条 日本国民の義務に『VRMMO』の攻略を加える。

    第三条 日本は『VRMMO』の最前線とする。

 この法律のおかげで世界は一つとなった。

 数々の思惑を内に秘め各国は日本を先頭に『VRMMO』の攻略を始める。

 そこに甘ったれた理屈は存在しない。

 ――徹底した実力主義の世界。

 ――冷酷な浸蝕を行う『VRMMO』。

 それがこの世界の現状であり、現実だ。



ここまで、読んでいただきありがとうございます。

次はH26年12月22日を予定してます。

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