私は高野鈴音ですっ!鈴音って呼んでくださいっ!
初めてでよくわかりませんアドバイスや感想がありましたらよろしくお願いします。
俺大瀬良人は目の前に並べられた朝ご飯とその作り手、高野鈴音を見て思った。正直めちゃくちゃありがたい。俺はちゃんとした朝ご飯を食べたことがないに等しい。なぜかって? めんどいじゃん。それに母さんは料理できないし。
だからマジ、いやガチでありがたい。 マジとガチってどっちの方が上なんだろう?
ちなみに鈴音は15歳なんだって。えっ? なんで年齢知ってんのかって? さっき聞いた。びっくりしたよ。年齢の割にペチャパイなんだもん。
直弥って胸大好きだけどさ、ちっぱいとおっぱい(大きなおっぱいの略)どっちが好きなんだろう? 後で聞いてみるか。
まあいいやご飯食べよう。
ごはん、味噌汁、焼き魚……日本だね。
ちなみに母さんはアフリカである。
昨日の夜。
「あっおかえりなさい、良人さんですよね? 今日からこの家に居候することになりました高野鈴音です。よろしくお願いします。」
ご丁寧に頭を下げてくださる。
「……えっと、君はど」
「私は高野鈴音ですっ! 鈴音って呼んでくださいっ! 」
名前はさっき聞いたし、俺の質問中だったのに……呼び方まで決めやがった。 けしからん。話は最後まで聞きましょう。 口には出さないけど。うん。
「コホン、鈴音はどこから来たの? 」
「北の方から来たのっ! 」
……ダジャレ? どこだよ北の方って……つーか声でけーな! 『!』なくせよ!うるさいんだよ! 最初の挨拶だけ静かだったのはなんでだよ!?
「そういえばっ! 良子さんから手紙を預かってるんですっ! 」
ほんと声でけーな! あーもういいや気にしねぇ。個性は大切にw。
ちなみに良子は俺の母さんだ。名前そっくりww 名前テキトーに決めただろ!
鈴音が手紙を渡してきたのでまあ読んでみる。
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かわいいわが息子へ
春の気配に心浮き立つこの頃ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
母は元気に御座います。
この度、家政にうんざりしたため暫しの間アフリカで動物たちと戯れて参ります。
例え離れていても愛していますよ。
春爛漫のこの頃、健やかなる日々をお過ごしください。
あっ、北の方から来た女の子がいるでしょ。面倒見てねww。
早く孫の顔がみたいなぁwww。
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大丈夫だよ母さん。何もしなかった母さんだけど愛情だけはたっぷり貰ってきたから。……でもさ……珍しく季語でも書けば許してもらえると思ったの?
北の方ってマジでどこだよ!? つーか最後のどういう意味ですか!?
「ハァー」
ため息が出る。母さんってすごいよね。
そういやコンビニで弁当買ったな。さっさと食って寝ますか。あっ、でも鈴音のごはんどうしよう。もういいや。食べる気しないしあげますか。うん。そうだな。そうしよう。
「大丈夫ですかっ? 口を開けた魚みたいな顔してますよ。」
どんな顔だ! まあでも鈴音はすごい心配そうな顔をしてくれている。あらやさしい。
「俺はお風呂入ってとっとと寝るわ。そのコンビニの弁当食っていいぞ。
おやすみー。」
「えっ、あっ、はいっ!おやすみなさいですっ!」
なんてことが昨日あったわけです。
地球で一番強いのは母ちゃんなんていうけどほんとかもねwww。
朝食食いながら俺は思う。
昨日はバタバタしてて訳分かんなかったけど落ち着いて見てみたら鈴音ってめっちゃカワイイじゃん。透きとおるような白い肌、ちょっとちっこい背のスレンダーな肢体が妖精のような雰囲気を醸し出していて黒髪のツインテールとマッチしている。スラリとのびる白い足が良い。足フェチの俺にはたまりません! エプロンの裾から覗く太もも、ゆるやかにカーブを描くふくらはぎ、スリッパから少し見えるかかと。素晴らしい。……ふっふっふっ……俺は変態か。
「ごちそうさまでした。」ダブルの意味でww。
「良人さんっ! 学校でもよろしくお願いしますねっ! 」
「なんだと……。」
食器を片付けながら笑顔で言ってくる。俺のも片付けてくれるなんて……って今はどうでもいい。 そうじゃん言ってたじゃん。高校1年生なんじゃん。
直弥がニヤニヤしてちょっかいだしてきそう。
やだわ。