「死生門」
ネタがねぇ。
「ねぇ。いいネタないかなぁ? 小説が書けなくなってきちゃってさ」
ハハハ。と、笑う俺を無視して、隣にいる友人はカタカタとキーボードを叩き続ける。
「おい! 無視かよ」
カタカタカタ。
「チッ。もういいよ! 帰るわ……お疲れさん」
カタカタカタ。
「感じわりぃなぁ~」
わざと大きな声でそう言って、部室から出て階段を下りていく。その時『あれ? 俺さっきここ通らなかったっけ?』不意にそんな感覚に捕らわれた。
「……これがデジャビュってやつか」立ち止まりにやりと口角が自然と上がる。
「気のせい気のせい、さっさとかぁ~えろ」
そう言って一歩踏み出し、階段を下りて家路につく――はずだった。一体どこで何が起きたのかは全くわからない。しかし、俺の目の前には突如として巨大な門が現れていた。
「……?」
俺の思考は完全に停止した。あまりに突然過ぎて頭が状況についていけてない。
「なん……なんだ? これ」
目の前には巨大な門。振り返ると、そこは荒れ果てた荒野と化していた。
「夢でも見てんのか?」
と頬をつねると、痛みが走る。どうやら夢ではないらしい。
「俺、さっきまで部室棟にいたはずなのに」
俺は、ただ茫然と門の前に立ち尽くすしかなかった。
「えっ?」
どれくらいの時間、そうしていたのだろう。俺は微かな笑い声を聞いた気がして、ハッと我に返った――次の瞬間――目の前にミサイルが落ちてきたかのような轟音とともに、空から何かが降ってきた。
「ゴホッ。ゴホッ」
朦々と巻き上げられた土煙のせいで、ほとんど前が見えない。
「……なんなんだよ」
だんだんと晴れていく土煙の中。現れたのは、二体の鬼だった。その体躯は、ビルのように巨大で、片方は体が赤く、巨大な鉈を、もう片方は体が青く、こっちは腰に二本の棍棒を差している。まぁ、一つ言えることは、両方とにかく怖いってことだ。
「「この門を、通るのか?」」
「…………はい?」
いきなり目前の二体の鬼が、同時に俺に問いかけてきた。
「「この門を、通るのか?」」
俺が何も答えられずにいると、再び鬼が恐ろしい形相で問いかけてきた。その凄まじい迫力に気圧され、何も口から出てこない。
俺が泣きそうになっていると、
「「この門を、通るのか?」」
また問いかけられた。
「っこ、ここは、どこで、しゅか?」
怖すぎて舌が回らない。
「「この門を、通るのか?」」
……どうやら、俺の質問には答えてくれないようだ。
「……何をどうすりゃいいんだよ」
「ははは。そいつらに何言っても無駄だよ?」
急に後ろから声がした。振り返ると、そこには黒装束が立っていた。その容貌は全身黒いローブを纏い、フードを目深に被っている為、実際の性別は分からない。声からすると女の子のようではある。
「ちょっとどいてくれる?」
突然現れた黒装束の彼女――とりあえず、女の子としておく――は俺を押しのけ、鬼へと向かってゆく。
「ちょっ!」
俺はとっさに引き止めようとしたのだが、彼女はどんどん鬼に近づいて行く。俺は何も言えず、ただ成り行きを見守るしかなかった。
「「この門を、通るのか?」」
少女が近づいたことで、鬼たちは再び同じ質問を投げかけた。このとき俺は、なんとなくだが展開が読めた気がして、少女に駆け寄ろうとした――が
「通るから早く開けてくれない? このデカブツ」
一足遅く少女は鬼に向かってそう答えた。
「「よかろう。通るがよい」」
『…………あれ? それだけか?』
しばらく待っていても、鬼たちが動く気配はない。門も少しづつ開きだした。
『なんだ――ベタな展開じゃないのか』
完全に開ききった門を、少女は悠々と通ってゆく。
「あっ! ちょっと待って」
俺も急いで後を追おうと、門に近づいた。
俺が門に近づいた――次の瞬間、地を叩き割るような赤鬼の大鉈による一撃が、轟音とともに、俺の視界を埋め尽くした。
「………………はい?」
「「この門を通りたくば、我等を倒してから行け!」」
凄まじい殺気を孕んだ怒鳴り声に、もう、俺の足は震えるばかりで一ミリたりとも動かない。
『やっぱりベタな展開じゃんかよぉ~』
と九割泣きの俺に、
「早く倒さないと、また殺されちゃうよ~?」
先ほどの少女が、門の向こう側から叫んでいる。
「ここここここんなやつつらたたおせるか!!」
しかし、そんなことを言っても、鬼たちは止まってくれない。俺の上には青鬼の双鎚が無情に振り下ろされた。
そして、俺は死んだ。
「ハァ~……またかぁ」
目の前で、彼が死んでゆく様子を見ていた黒装束は溜息をつき、フードを取った。その中からは、身に着けている黒衣と同じ、漆黒の美しい髪が腰まで伸び、髪の黒が彼女の白い顔を一層引き立てている。その瞳は、夜の闇空に輝く星のようだ。
「ハァ~」
もう一度彼女が溜息をつくと同時に、鬼達は霧のように消えていく。これを見るのも何度目か、もぅよく覚えていない。
ここは死の一歩手前の世界。彼女は死神。名前は忘れた。しばらくすれば、また彼がここに来て、鬼に殺されるだろう。彼女が手助けすることは許されていない。彼が、この門を自力で通って彼女に審査されるまで、この輪廻は続く。
「こんな馬鹿みたいな世界……壊れてしまえばいいのに」
彼女は世界の上を見上げ、毒づいた。いつまで続くかわからない、この輪廻の中で彼女は世界に一人なのだ。
『なんだ? ……これ……』
突如現れた巨大な門に、俺は言葉を失っていた。
先ほどまでいつも通っている学校の部室棟にいたはずなのに、気が付いたらここにいた。門は巨大過ぎて、上の方は雲に霞んでよく見えない。
『でも……なんでだ? ――――』
何かがわずかに引っかかる。
「この門に見覚えがある?」
「ぬぉあ!」
突然後ろから声がして、俺は驚き振り返る。
ずっとそこにいたのか突如現れたのかはわからないが、そこには黒装束を身に纏った、綺麗な黒髪の女の子が立っていた。その雰囲気は大人びていて――すごく――悲しそうだ。
「「……」」
二人の間を沈黙が包む。
「あの……」
「ここはどこなんですか?」そう言おうとしたのだが、言葉は爆発音にかき消された。
振り返ると、もうもうと舞う土煙で視界が砂色に染まる。――砂埃が晴れ、その中から、二体の巨大な鬼が現れた。
「…………」
「大丈夫?」
「……」
「ねぇちょっと! 聞こえてる?」
「え……あ……はい?」
「――ぁ~……どいて」
彼女は溜息交じりに俺を押しのけ、鬼へと歩み寄ってゆく。
「えっ!? ちょっ!」
困惑する俺を完全無視し、少女はどんどん鬼に近づいて行ってしまう。俺はただ、その背中を見守る。
「「この門を、通るのか?」」
鬼たちが少女に問いかけた。
「さっさとどけ」
少女は苛立たしそうに告げる。
「「よかろう。通るがよい」」
鬼がそういうと、門が少しずつ開き始め、しばらくすると、大きな音を当て門が開き切った。
「ねぇ? あなたはどうするつもりなの?」
門を通ろうとした彼女が振りかえって俺に問いかけた。
「えっ? お……俺は……」
『どう答えればいいんだ?』
考えがまとまらない。
そもそも正解なんてあるのか?
何も答えられない俺を、彼女は静かにまっすぐ見つめている。
「お……れは、どうすればいいんだ?」
彼女は黙りこみ、俺を哀しそうな目で見つめ続ける。そして、何も言わず門へと向かって行った。
「お、おい!」
俺も彼女に続こうとした――しかし、
ゾクッ!
何とも言えない悪寒が走り、俺は立ち止まり――その目前に、地を揺らす爆音をともなって、赤鬼の大鉈が目の前に振り下ろされた。
「――っ!」
「「この門を通りたくば、我等を倒してから行け!」」
凄まじい声が大気を揺らす。
「……」
「「この門を通りたくば、我等を倒してから行け」」
鬼は再び俺を見下ろしながら、そう言った。
「いや……通りたくは」
『ないよ』
そう言うつもりだった――が、その言葉は俺の口から出ることはなかった。
『なんだよ――これ』
俺の頭の中には、途切れ途切れに俺が、何度も何度も死ぬ場面が流れ込んでくる。
そして、それが止まった時、俺は一つの決断を下した。
「「この門を通りたくば――」」
「おい!」
俺は鬼共の言葉を遮って叫んだ。
「通ってやるから、そこをどけ! このデカぶつ!」
「「……よかろう」」
「――っ!」
凄まじい風切り音を響かせて、赤鬼の大鉈が俺に迫る。俺はそれを地べたに這いつくばり、間一髪でかわす。大鉈が起こす風で体が上に引っ張られるのを感じた。 赤鬼が完全に振り切ったのを顔をあげて確認し、すぐさま起き上がる。続けざまに青鬼が叩きつけてくる双槌を転がり、これもぎりぎりでかわす。頭の中では、何百回もの俺の死に様が脳内再生されて続けている。
『どんな攻撃だって、何度も何度も見てりゃ、かわせるようにだってなるさっ!』
俺は落ち着いて相手の様子をうかがいつつ、相手との距離を測る。赤鬼が鉈で空を裂き、青鬼が槌で地を叩き割る。
『現実だったらとっくに死んでるね』
そう思うと笑みがこぼれてくる。
体が軽い。
俺は、青鬼が槌を一層大きく振りかぶったのを確認して、奴の股の間にダッシュをかけた。槌が振り下ろされるにつれて強くなる重圧で、足が重くなる。しかし、意に反して俺の脚はさらに速く、加速する。
門の敷居まで、後、数メートル。鬼たちの武器も、もう届かないだろう。
『勝った!』
そう思い、敷居をまたごうとしたとき、俺は後ろに弾き飛ばされた。
「――かはっっ」
息ができない。
後ろに吹き飛ばされ、地面に叩き付けられた衝撃で体が動かない。
「だめよ。こいつらを倒さないと、ここは通せないことになってるの」
凛とした声が驚くほどよく響いた。
「な……なんで」
俺はよろけながらも立ち上がり、目の前に立つ漆黒の少女に問い掛ける。少女は暗い瞳で、俺をまっすぐ見つめている。
「……なんで君が」
「…………」
彼女は黙って俺を見つめ続ける。
「おい。なんとか」
「「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」
いきなりの怒声に俺はとっさに身を伏せた。
その頭上を鬼たちの武器が振り抜かれる。俺はもう一度少女を見ようとしたが、
「えっ?」
彼女の姿はもうそこにはなかった。呆然とする俺を、鬼共の雄叫びが引き戻す。怒り狂った鬼の猛攻を、俺は必死でよける――が、俺の体力も気力も底を尽きそうだ。
「限界だ! 誰か……助けてくれ!」
「だめよ。私はあなたを助けられない」
助けを求めた俺の頭の中に、彼女の声が響いた。
「そんなこと――誰が決めたんだよ!」
そう叫んだ瞬間、赤鬼の大鉈が頭上から降ってきた。反射的に頭を腕で庇い、その場にしゃがみ込んでしまった。
『もうダメだっ! ……………………?』
いくら待っても体が叩き切られる感触は襲って来ない。俺は恐る恐る瞼を上げるが、視界は闇に包まれていた。
『……えっ?』
「確かにあなたの言うとおり……誰に決められて、助けちゃいけないって思ってたのかな?」
目の前の黒衣が揺れ、少女がゆっくり立ち上がる。その背には巨大な黒い鎌を背負い、振り下ろされた大鉈を軽々と防いでいた。
「……あり――」
礼を言おうとした俺の口に人差し指を当て、彼女は黙って微笑んだ。
「「貴様! 死神の分際で我らの邪魔をするつもりか」」
「うるさいわね。ここから私は私の意志で行動するわ。誰もここに好きでいるわけじゃないしね」
鬼の怒号にそう答え、彼女は鎌を構えなおした。
一閃。
弐閃。
参閃。
黒い風となった彼女が吹き去った後には、肉塊となった鬼共が転がっていた。
「……すごいな」
「ありがと」
驚きを隠せない俺をよそに、彼女は静かに、佇んでいた。
「でも……これからどうすればいいん――ッ!」
突然の地鳴りと共に世界全体が激しく揺れる。
「……思ったより早かったわね」
「な――なにがっ!?」
「ここが消え始めるのがよ」
「えっ?」
『ここが消える』
確かに彼女はそう言い放った。それが当然かのように、あっさりと。
「なんで? ここが消えたら俺はどうなるんだよ!」
「ん~……理由は多分、私が奴らを消しちゃったから。とりあえず――あなたは急いで門をくぐり抜けなさい」
いきなりの命令。しかし、彼女の声には何か……逆らえないものがあった。俺は門へと走り出そうとして、
「……あんたはどうするんだよ」
彼女に問いかけた。
「私は――どうすればいいのかな」
『ハハハ』と自嘲気味に笑う少女。俺は彼女の手を掴もうとした――いや、確実に掴んだはずだった。しかし、俺の手は何故か空を切った。
「えっ?」
俺は、もう一度彼女に手を伸ばした――彼女に触れた右手は、そのまま彼女に突き刺さった。
「な……なんで?」
「……しょうがないのかもね」
愕然とする俺と自分の右手を、彼女は哀しそうな目で見つめる。
「私は所詮この世界の一部分でしかなかったんだよ。壊れたり、調子の悪くなった部品は交換されるだけ」
「そんな……」
「フフフ」
こんな時なのに、見ると彼女はクスクスと笑っていた。その顔はとても美しく、満ち足りていて……涙が頬をつたっていた。
「ほら! さっさと行きなさい!」
そう言って、彼女は俺の背中を強く押し、俺はその拍子に門の敷居を跨いでしまった。
ドン!
俺がこちら側に入った瞬間、後ろで門が勢いよく閉じた。
「マジかよっ! くそ!」
門に駆け寄りこじ開けようとするが、巨大な門はびくともしない。
「まだ向こう居るんだよ! 開きやがれぇぇぇぇ!」
「……無駄だよ」
彼女の声が淡々と門の向こう側から聞こえた。
「待ってろよ! すぐ開けるから」
そう叫び、俺は門に体当たりを繰り返す。
「この門はあなたじゃ開けられないよ。どんなに頑張ってもね」
「んなこと誰が決めたんだよ!」
「……この門は死生門って言ってね。生死の境にいる人が、生きるか死ぬかの選択をさせられる場所なんだって。この門を通り抜けることができた人は生の世界に帰ることができるの」
「じゃあ! あんただって」
そう叫んだ俺は、再び門をこじ開けようとしたが、ふとした違和感を感じ、下を見ると――門が少しずつ消え始めているのに気付いた。
「――ッ。おい! この門消え始めてるぞ!」
「あぁ……そぅ」
「ああそうじゃねぇよ! 早くあんたもこっちに来ないと消えちまうんだろうがっ!」
俺は必死で門を叩き始めた。叩いている間にも門はどんどん消えていく、
「私は無理よ。私は…………無理。そちらに行ってもどうしようもないの」
「――なんで」
「何度門をくぐり抜けたって、私が誰で、何故こんなところにいるのか分からなかった――今更通ったところで何か変わるわけ」
ダン!
「さっきから聞いてりゃ、無理だの無駄だの! そんなこと一体誰が決めたんだっ!」
俺は、ほとんど透明になってしまった門に拳を叩き付け、彼女の言葉を遮り、なおも叫んだ。何故か――無性に腹が立っていた。
「自分のやることなすことは自分自身が決めるんだ! 無理か無駄かなんてのは――やってから言え!」
俺がそう叫ぶと同時に門は跡形も無く消え去った。涙がゆっくり頬を伝ってゆく。
『結局助けてやれなかった』
ただ呆然と門があった場所を眺めていると――突如として足元が崩れ、俺は暗い闇の中へと落ちていった。
「ん……」
ゆっくり目を開けると白い天井に、蛍光灯が輝いていた。
『ここ――どこだ?』
ゆっくりとベッドから起き上がり周りを見渡す、白を基調とした薬品臭い殺風景な部屋、壁には大きな千羽鶴がかかっている。
「そっか……帰ってこれたのか」
千羽鶴を見つめていると、そんな言葉が自然と口から出てきた。
「和也!」
ガラガラと扉が開き、母親が部屋に走りこみ俺を強く抱きしめた。
「よかった――ほんとによかった」
俺を抱きしめたまま母さんはしばらく泣き続け
「お医者さん呼んでくるね」
そう言って部屋を出て行くと、ほんの数分で白い服を着た優しそうな先生と看護婦さんが母に連れられ入って来た。話を聞くと、俺は部活からの帰り道に階段から落ち、二週間もの間眠り続けていたらしい。
「もう大丈夫だ。まぁ、まだ二、三日は入院していてもらわないといけないが、すぐに退院できるよ」
「「ありがとうございます」」
「いえいえ――」
「梶原先生、梶原先生。三〇三号室までお願いします」
「……おっと、ではまだしばらくは安静にしてくださいね」
院内放送のアナウンスに呼び出された梶原先生は、少し急いで部屋を出て行った。
「それじゃあ、お母さんはちょっと家に戻ってくるね。お父さんにも連絡しないといけないし、何かほしいものある?」
「あ――じゃあ……炭酸、飲みたいかも」
「わかったわ、買ってきてあげる。ちゃんと寝てなきゃだめよ」
「はぁい。ありがとう」
「じゃね」
母さんが出て行ってしまった病室に静寂が満ちはじめる。
ガラッ
「早くね!?」
そう言って振り向くと、そこに母さんは立っていなかった。
「…………」
「目が覚めたんだってね」
「あ……う」
「何でここにいるのかって顔ね」
フフフと笑い俺と同じ入院着を着た彼女は俺のほうに近づいてきた。
「だって――きっ……消えるって言ったから」
「…………諦めるな! 自分のやることは自分自身が決めろ! 無理か無駄かなんてのはやってから言え! って言ったのはどこの誰だったかしら」
「……」
「だから、あがいてやったのよ」
彼女は胸をはり、
「あなたのおかげよ。帰ってこれた」
俺に抱きついてきた。確かな暖かさを感じ俺は彼女をしっかりと抱きしめる。
「和也って名前なんだね」
「ああ……君の名前は?」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
「聞いてねぇよ」
「ハハハ――私の名前はね
―――――終わり―――――
こんな駄文、最後まで読んでいただきありがとうございました。
できれば感想、アドバイス、いただければ幸いです。