第20.5話
第20.5話 : 海の楽しみ方 :
お嬢様:そ、そうよね!大丈夫よね!?
メイド:さぁさぁ、乗って乗って!
〜躊躇するお嬢様と裏腹にメイドはウッキウキである〜
お嬢様:あれ…またメイコだけ居ない…
メイド:メイコさんなら岩陰でカニと遊んでますよ、
お嬢様:楽しいのかしら?
メイド:まぁ、海の楽しみ方なんて人によって違いますからね
私みたいにジェットスキーを乗り回す人もいれば砂浜に穴穂って首だけ出す人も居ますし
お嬢様:なんなのよそのニッチな例え…
メイド:まぁまぁ、さぁ行きますよ!!
〜メイドはジェットスキーのエンジンを吹かした〜
〜ちょっと待ったぁぁぁぁあ!!〜
メイド.お嬢様:?!
〜ザバザバザバザバザバ!!!!〜
〜メイドとお嬢様が謎の大声に驚き声の方を振り向くと、誰かがバタフライで泳いできていた〜
メイド:…あれは、まさか………
〜メイドはどこかから単眼鏡を取り出し、こちらに向かってきている人物を凝視した〜
お嬢様:えぇ?!そんなのどこから取り出したのよ!!?
メイド:ちょっと静かにしてください、
〜 じーーー 〜
メイド:……修理屋…?
修理屋:おぉおおーーーーい!!!!
メイド:見てくださいお嬢様、修理屋がいますよ!
修理屋:俺は水族館の魚じゃねぇええ!!
お嬢様:うわぁ?!なんでここにいるのよ!?
〜数十秒後、修理屋が2人の元へ到着し、一旦砂浜へ戻った〜
修理屋:ハァ、ハァ…
メイド:なぜ貴方がここに、
お嬢様:確か誰もいないんだったわよね?
〜(回想シーン)〜
〜数分前、海岸の店〜
管理人:はい?海で泳ぎたい?
でもここの海は予約制でして、
え?人が少ないから良いんじゃないか?と、 …まぁ、いいですよ、一応料金は、
〜(回想シーン終了)〜
修理屋:てなことがあったんだ、理解できたか?
メイド:はい、とりあえず大体わかりました、
修理屋:流石嬢ちゃん!話が早くて助かるぜ、
お嬢様:修理屋、泳げたのね、
修理屋:失礼だな?!俺も泳げるぞ?!
これでも水泳50m50秒だぞ?!
お嬢様:それって速いの…?(ヒソヒソ)
メイド:まぁ普通くらいですね、(ヒソヒソ)
修理屋:おい聞こえてるぞ?!
〜 一方その頃メイコは… 〜
メイコ:イタタ、イテッ…ふえぇ…なんでこんなに挟まれるんですか…
普通逃げますよね……わざわざこっちに来て挟んで逃げて……うぅ…
〜カニにいじめられていた〜
〜3人のシーンに戻ります〜
修理屋:そうだ!せっかくだから勝負しねぇか?どっちが先にあそこの海岸まで着くかのよぉ!
メイド:でもウォータージェットと人力だと分が悪すぎませんか?
お嬢様:勝てるの?
修理屋:俺は勝てない勝負には手を出さねぇぜ、負けたくねぇし…
メイド:なら何で勝負を…?
修理屋:ちょ…っと待ってな、
えっと………うんしょっと、
〜修理屋はメイドと同じようにどこからともなく電動ビート板を取り出した〜
お嬢様:だからそれどうやってるのよ?!
修理屋:デデーン!!俺特製、スーパービート板v.1だ!
メイド:なるほど………でもモーターvsエンジンですよ?本当に勝てるんですか?
〜メイドは挑発気味に言った〜
修理屋:まぁ見てろって、絶対勝つからよ
じゃあお嬢ちゃん、カウント頼む!
お嬢様:え、えぇ?!そんないきなり、
メイド:簡単ですよ、私たちが定位置についたら5,4,3,2,1,って言えばいいだけです
お嬢様:なる…ほどね、
〜数十秒後、2人は点検や微調整などを終わらせ、定位置に着いた〜
お嬢様:じ、じゃあ行くわよ!!
5!
〜ブォンブオォン!〜
お嬢様:4!
〜グアァアン!!〜
お嬢様:3!2!1!
〜ブォァァァアアン!!!!〜
〜グァオォオオオオン!!〜
〜「1!」の掛け声と同時に2人はけたたましい音を立てながら発進した〜
〜もれなく修理屋が振り落とされた〜
〜おぁぁぁああああ!!!!!〜
第20.6話に続く To be continued...
間のお話にしては長くなっちゃいましたね、