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19)付与魔法についての考察2
投稿日時
なう(2025/07/07 14:25:12)
改稿日時
そうと決まれば検証だ。
まずは生存に必須な水を生み出す魔法道具を作成する。
陽翔は手元にあった滑らかな丸石を取り、慎重に魔力を注ぎ込んでいく。
(ポタッ、ポタッと、表面から水が滴るように……イメージは、冷たい朝露)
昨日とは違い、呼吸を整えながら、魔力の流れを細く絞って流す。
やがて石の表面がじんわりと濡れはじめ、小さな水滴がポタリと地面に落ちた。
「……成功、だ!」
素材は小石。
付与魔法の強度は控えめにし、1回の魔力補充で1滴ずつ水が出るような小型道具として仕上げた。
大量の水を得るには向いていないが、実験用としては十分だった。