一本の髪の毛
ある日、街角の公園で、ひとりのおっさんがベンチに座っていた。彼の頭の上には、一本の髪の毛が風に揺れていた。
「おい、見てくれよ!」と、その髪の毛が話しかけた。「俺はお前の唯一の希望だ!」
おっさんは驚いて周りを見回した。「誰がしゃべってるんだ?」
「俺だよ、髪の毛さ!お前の頭の上にいる、特別な存在だ!」
「特別な存在?お前はただの一本の髪の毛じゃないか!」おっさんは苦笑いした。
「そう思うか?でも、俺が抜けたら、お前はもっと寂しくなるんだぞ。俺はお前の一部なんだから!」
おっさんは少し考えた。「確かに、最近は髪の毛が減ってきたけど…お前がそんなに大事だとは思わなかった。」
「だからこそ、俺は頑張っているんだ!お前が笑顔でいるために、俺はここにいる!」髪の毛は力強く言った。
「でも、どうして俺の頭に残っているんだ?もう抜けそうなのに。」
「それは、お前がまだ俺を必要としているからさ。お前が自分を大切に思う限り、俺はここにいる!」
おっさんはその言葉に心を打たれた。「そうか…自分を大切にすることが大事なんだな。」
「その通り!だから、これからも一緒に頑張ろうぜ!」
おっさんは微笑み、髪の毛に向かって言った。「ありがとう、俺も頑張るよ。」
その日、おっさんは一本の髪の毛と共に、自分を大切にすることを決意した。