第二十一話 魔王
どうもピースです。
この小説では書いてない設定やキャラ背景がありますがストーリーを進めることを優先していたので描くことは無いと思います。
「ミラ口に血がついているわよ」
「え!本当?昨日リアムの血を吸ったからかなー」
ミラは鏡を見ながら口についた血を拭いている。
「これでよし!そんなことより朝ごはん食べよ」
「そうですね。お腹が減りました」
全員が席に座るとアリスが今日の予定を話し始める。
「今日は私たちの問題も解決したことだし魔王を倒しに行くわよ」
魔王城までは3日ほどの距離があるはずだ。
「どうやって魔王城まで行くんだ?」
「私がワープポータルを作るからそれに入れば良いわ」
「リアムは来てもいいですけど、魔王と戦うときは見ているだけですよ」
ソフィアが念を押してくる。
「わかってるって。みんなが俺より強いの知ってるし邪魔しないよ」
「それが終わったら村に帰って酒でも飲もうよ」
「いいわね、昨日ミラと何があったか詳しく知りたいわ」
「いいよ。昨日のリアムのことみんなに教えてあげる」
「楽しみにしてます」
俺だけが居心地の悪い空気で朝食を終える。
食器などを片付けると、アリスが魔法の準備に取り掛かる。
「じゃあ準備はいいわね」
そう言うとアリスはワープポータルを作り上げる。
「私達なら簡単に魔王を倒せるわ。でも油断せずに戦いましょ」
「女神様に色々助けてもらいましたしね。失敗は許されません」
仲間がワープポータルに入ったので、最後に俺もワープポータルに入る。
ワープポータルを抜けると目の前には大きな扉があり、窓の外を眺めると荒れ果てた大地が広がっていた。
ミラが大きな扉をゆっくりと開けるとそこには心臓が肥大化した大男がいた。
「人間、、全員、しねぇぇぇ!!!」
俺は魔王からひしひしと伝わる緊張感に身構える。
「大丈夫ですよ」
ソフィアが隣に来て、俺の肩に手を置く。
「魔王はアリスが倒すって話していたんです。だから任せましょう」
アリスが前に出ると魔法を発動させるために手を前に構える。
「お前は・・・半分人間、、ナラ、オマエモ、、コロス!!!」
「理性すら失ってただの殺戮兵器ね」
魔王はアリスに向かってトス黒く染まった両手で殴りかかる。
アリスは魔王の攻撃を魔力でバリアを張ることによって防ぐ。
魔王の攻撃の隙を突きバックステップすると魔王を囲むように透明な結界をはる。
「ぐゔあぁぁぁああ!!!」
魔王は結界を乱雑に叩き割ろうとするが全く壊れる気配がない。
「おやすみ」
結界の中に白い煙が充満してきて、魔王の姿が見えなくなってしまう。
「終わったわよ」
煙が晴れるとそこには魔王が安らかに眠っていた。
「もう終わったのか?」
「だから余裕って言ったでしょ」
アリスが呆気に取られている俺を見て苦笑する。
「終わったね」
「女神様のところへ送ってあげましょう」
その後俺達は魔王を火葬し、ささやかな葬儀を行った。
この小説で私が考えていた部分は書き終えました。
次あたりで終わると思います。
まだ最後ではありませんがここまで読んでいただき本当にありがとうございました。




