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第十五話 村長は勇者を裏切った!

どうもピースです。

もし明日世界がなくなるとしても私は小説を書きます。


                     嘘です

「それにしてもあなたは私に叱られるのが好きなのね」

「私からの罵声も変態リアムは嬉しいらしいですね」

「なんでそのことを!」


 村長との会話は聞かれているはずがない、何かの間違えだ。


「私達に丸聞こえなのに村長も他言しませんなんていい性格してるよね」

「どういう事だよミラ!」

「リアムがすること全部知ってるんだから、村長との話も聞いてるに決まっるてじゃん」

「村長さんも他言はしてませんよ」


 ポール(村長)の野郎やりやがった。


「あの時は協力してもらうために、ああ言うしかなかったんだ!」


 紛れもない事実だ。

 アリスに叱られるのは確かに少し気が楽になったが、ソフィアに関して罵声を喜ぶことなどない。


「知ってるわ。あなたは叱られたくらいじゃ満足しないわよね」

「私を襲った時も逆に押し倒されてドキドキしてましたし、罵声だけじゃ足りなさそうですね」

「全然わかってない!ソフィアに関してはその・・・あれだよ」


 いざソフィアを褒めようとすると恥ずかしくて言葉が出てこない。


「リアム2回目ですよ。私はあなたに可愛いとも綺麗とも言われていませんよ」

「う、自惚れるなよ。そんなこと思ってない!」


 恥ずかしさからガキのような反応をしてしまう。

 そんな俺にソフィアが近づいてきて左手で俺の頬を挟む。


「リアム。三回目です。本当のことを言いなさい」


 ソフィアが無表情で俺に問いかける。

 正直こんな無表情ですらソフィアは綺麗だ。


「か、可愛いです」

「それだけですか?」

「ソフィアはどんな時でも可愛くて綺麗です」


 真っ赤に染まった頬を掴まれながらやっと本音を言う。


「やっと言ってくれましたね。私もリアムの事かっこいいと思いますよ」


 俺から離れると男なら誰もが惚れるような笑顔を向けてくる。

 ソフィアに見惚れているとミラが咳払いをする。


「私には?」

「ミラは可愛いぞ」

「可愛いの重さが足りない!」

「ふっ」


 五年後のミラも昔と全然変わっていなくて安心するな。

 五年後?そういえばミラの容姿が全然変わっていない。


「後で可愛いしか言えなくしてやる」


ミラが小声で何か言っている。


「ソフィアとアリスはともかくミラは五年後から来たのに全然変わってないな」

「そりゃあそうよ。なんたって今の私はヴァンパイアだからね」


 尖った牙を見せながら笑っている。


「お前本当にヴァンパイアだったのか!」

「元々じゃないよ。ソフィアはエルフだし、アリスは魔族と人間のハーフで二人とも寿命長いでしょ。私だけリアムと再開した時に老けたなんて言われるの嫌だったからヴァンパイアにしてもらったの。ついでに強くなれるし」

「でも思ったよりも早く時魔法を習得したからいらなかったかしらね」

「そんなことないよ。リアムのこと眷属にする予定だし」

「俺の意志はどうなってるんだ!」


 強制的にミラの眷属になるのはごめんだ。


「ここまで私達にさせといて、リアムは何もしてくれないの?」


 ミラが答えづらい質問をしてくる。

今日も読んでくれたあなたに感謝

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