第十四話 未来から来た仲間
どうもピースです。
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私達が過去に戻ったとしても、バタフライエフェクトのせいで三日後ですら起こることが大きく変わってそうですよね。
「リアムは何か言うことがあるんじゃない?」
ミラが真剣な顔をしながら聞いてくる。
「言うこと?」
もう必要があるかわからないが一応誤魔化す。
ソフィアがため息を吐いてじろりとこちらを睨む。
「私達の反応を見てバレてるってわからないんですか?馬鹿ですか?」
予想は少し出来ていた。
俺があんな態度取っているのにソフィア達は舐めた態度を崩さなかった。
だがそれと同時に納得できなかったかった。
あの酒場で追放を言い渡すまでは上手くいっていたはずだ。
「あれが本当の俺だよ、自分のやりたいようにやってるだけさ」
嘘はついていない。
俺は三人を死なせない為にやりたいようにやっている。
「私達を死なせない為勝手に魔王のところに行こうとしたりかしら?」
「え?」
アリスが俺の本当の目的を話したことに驚愕する。
「もう知ってるけど、リアムの口から全部聞きたい」
「そうです。リアムの口から話すべきです」
「全部知ってたのか?」
「それについては後で話させてもらいます」
もう話の逃げ道すら塞がれてしまったので話すしかないだろう。
「確かに俺はクズ勇者を演じてお前らを追放しようとした。この三年間どうしたらお前らを追放できるか考えて行動してきた。でもこのまま魔王の所へ行っても全員死ぬだろ?なら死ぬのは俺だけでいい。お前らが死ぬ必要はないんだ」
焚き火の燃え盛る炎を見ながらみんなに話す。
「どこでわかったんだ?」
俺の計画に抜かりはなかったはずだ。
「わからなかったわよ」
アリスが意味不明なことを言う。
「わからないってなんだよ。全部知ってたんだろ」
「その話について私達の話聞いてくれる?」
「どういうことだよ」
「落ち着いて聞いて欲しいんだけど」
ミラはアリスとソフィアに視線を送ると意を消したように俺を見る。
「私達三人は五年後の未来から来たの」
「は?」
突拍子の無い話に頭がついていかない。
そもそも時間を操作するなんて聞いたことがない。
「だから私達はリアムがしようとしてたこと全部わかってたの」
「そんなこと無理だろ!時間を操作するなんて不可能だ」
「時間の原理について話してもわからないと思うわよ。相対性の話って凄く難しいから」
「じゃあなんでもっと早く言わなかったんだ!」
「私達だってあの酒場の時に戻ったんだから言うタイミングなかったわよ」
「その時伝えてくれれば、俺はあんな恥晒さなくて済んだのに」
拳を握りしめながら羞恥を堪える。
「私達がリアムにきっちりお礼をしないと気が済まないじゃないですか」
ソフィアがにっこりと笑っているが、目がなんだか怖い。
「まだまだ足りないくらいだけど取り敢えず気が済んだから、リアムにこうして話してるんだよ」
「そ、そうですか」
このパーティでの立ち位置が一番上だったはずなのに、今では1番下まで下がってしまった。
タイムリープ方法は特殊相対性理論を基に考えましたが、私自身詳しく知らないので正しい使い方かわかりません。間違いは魔法でカバーします。
今日も読んでくれたあなたに感謝




