第十三話 カウントダウン
どうもピースです。
みなさんは後書きにキャラクターが出てくるのあり派ですか?なし派ですか?
私はどちらかと言うとなし派です。
答えられるわけがない。
肯定してしまえばアリスに調教されてしまう。
かと言って俺がアリスに楯突いたら悲惨なことになると想像できる。
どうしようか答えが出ないまま黙っているとアリスが声をかけてくる。
「どちでもいいから早く答えなさいよ」
「悪かった」
この状況を脱するにはアリスに許してもらうしかないだろう。
「悪いことしたってわかってるのは偉いのよ。でもそれを償わず許してもらおうとしてるのは良くないわ。あと次関係ないこと言ったらどうなるか考えなさいね」
さっきより最悪の状況で振り出しに戻ってしまった。
「ごー」
アリスの突然のカウントダウンに全身から汗がで始める。
この言葉の意味がわからない程俺は馬鹿じゃない。
「よーん」
関係ないことを喋れないからカウントを止めることはできない。
「さーん」
頭では何が正解なのかわかっている。
ただ行動に移せない。
「にー」
「受け入れる」
自分のプライドを削りながらアリスのおもちゃになることを受け入れる。
「いーち」
アリスの提案を受け入れたにも関わらず一向にカウントが止まらない。
「言っただろ!アリスがやりたいように調教でもなんでもしていいって!」
アリスが望むような言葉を焦りながら並べる。
「ゼロ」
カウントダウンを終えると嗜虐的な笑みを浮かべながら俺の後ろに指を差す。
アリスが差した方向を見るとミラとソフィアが俺の後ろに立っていた。
「ミラとソフィアが近づいてきていたから、到着するタイミングに合わせてカウントしてたの。あなたはなぜか焦ってたけど、私がやりたいように何でもしていいってちゃんと聞こえたわ」
「私達にも聞こえてたけどね」
いつのまにか鎖が解かれていたが逃げる気力も消え失せて意気消沈となってしまう。
「大丈夫ですよ。アリスにどんなことされても私が元に戻してあげます」
ソフィアが倒れた俺を立ち上がらせ微笑んでくる。
「私だってリアムと上下関係を築きたいわけじゃないから、定期的に心の治療をソフィアに頼もうと思ってたわ。それに私に従順な犬を虐めるのは好きじゃないの」
「心の治療?」
心の治療という聞いたことない言葉に無意識に質問していた。
「簡単に言うとリアムが捨てちゃったプライドを復元、元通りにできるってことだよ」
「だから何回調教されても終わらないってことにもなりますよね」
「そんなこと言ったら私がリアムをいじめてるみたいじゃない。元々私達とリアムは相性良さそうだったわよ」
「確かに!リアムに振り回されるのはムカついたけど、私に振り回されてるリアムはよかった!」
「リアムは私が求めた反応をしっかりしてくれますよね」
「そうね。反抗してこないなんてつまらないわ」
三人が俺について話し込んでいるので影を薄くしながら逃げるチャンスを伺う。
枯れ木などを絶対に踏まないように気をつけながら気配遮断のスキルを使いこの場を離れる。
「そんなの許すわけないでしょ」
「相変わらず馬鹿ですね」
ミラに首根っこを掴まれ引き戻される。
「嫌だったら逃げていいわよ。逃げられるならね」
ミラに首根っこを掴まれたまま逃げられないように拘束される。
「そんなことよりアリスの用事は終わったんですか?」
「ええ、ミラとソフィアも聞いていたでしょ。これからが楽しみだわ」
「リアムかわいそー、取り敢えず座って話そうよ」
みんなで焚き火の周りに座ると、三人が俺のことを見つめてきた。
最後まで読んでくれたあなたに感謝




