謎のおじさん
カズヤ・・・ごく普通の平凡な高校生。放課後のカフェオレを好む。
謎のおじさん・・・カズヤの前に突如現れた謎の男。30代前半と見受けられる。意味深な発言をする。
「おじさんは怪しい人じゃぁないんだ」といかにも怪しそうな口調で話しかけてきた。というかこの男歩くのが早すぎる。カズヤは振り切ったつもりだったのに、追いつかれたことに戦慄した。「何か用ですか」仕方なくカズヤは口を開き、ため息混じりに質問した。「君に少し手伝って欲しいことがある」男は続ける。「実は私はこの地球の生命体ではないんだ」カズヤは敢えてつっこんだ。「では、どこの生命体なんですか」「ある遠い惑星、アルバブルスという所の生命体なんだがね。重大な任務でここにやってきたのさ」と男は答えた。カズヤはもちろん信じている訳がなく、この危ない生命体と平和に離れる方法を考えていた。「なるほど、地球はいい所ですよ。ではまた」カズヤはそう言って、今度は走った。「待って待って」と男は言う。しかしカズヤは足を止めない。「はあ…」男はため息をつき、こう言った。「地球滅んじゃうよ」カズヤは振り返り足を止めた…その隙に男は背後にいた。「この星の生命体は話を聞かなすぎる」男がカズヤに触ると、カズヤは身動きが取れなくなった。「なっ…!!あ…!!」カズヤは声が出なかった。恐怖心からか、はたまたこの男の力なのか。しばらくして男は手を離しカズヤの肩を叩いて言った。「荒っぽい真似をしたことを謝罪する。しかし本当にこの星は危ないんだ。理由は…」男の話の途中で大きな音が隣町から聞こえた。「なんだこの音!?」カズヤは思わず叫んだ。「これはまずいっ…」男はそう言って次の瞬間カズヤの目の前から消えた。