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弘美と純一の場合 vol.111. 彼女の感触…。
礼子の感触としては…、「この人…まんざらでもなさそう…。」
そんな風にも感じられた。
もちろん、年齢が40代半ばと言う事もあるかも知れないが、
初めてこういう男女の話題をしていても、
話の腰を折ると言う事がないのだ。
むしろ、話の内容が、かなりお洒落な感じに、
向いて行くのが実感としても伝わってくるのだった。
それに、かなり芯がしっかりとしていると言う意味でも、
話の内容がぶれる事がないと言うのが、
礼子が直感的に感じた事なのであった。
それにしても…「これほどの女性がどうして、この年齢になっても…まだ…独りなの…???」
ふと、そんな思いも礼子の頭には過ったのだが、
すぐに…「まっ、いいか。これで、まず一応は…。」
弘美に対しても、自分の組み立てた話題に、
乗ってくれた事に感謝すると同時に、
マスターにも、今晩の演出を手伝ってくれた事に感謝し腰を上げた。
「行ってらっしゃいませ。」と言う、
いつものマスターの笑顔に応えて、
深夜前の夜の街に歩き出して行った。




