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弘美と純一の場合 vol.109. 架空の相談事。
「言っとくけど、あんたに私の異性に対してのあれこれ…言われる筋合いなんてないけど…。どういうつもり。」
そういう情景が一般的なのである。
そういう情景を見越したうえで、藤崎純一と浅川弘美の今後の事を想像して、
それを基に、礼子自身で、あらすじを立てた架空の相談事を、
あの打ち合わせの最中に一瞬閃いたのである。
それが弘美としては、どういう風に受け止めたかは、
店での弘美への相談事としては、
かなり発展性のある方向へと舵が取れたように、
礼子自身も受け止めてはいたのであった。
当然ながら、礼子から必死に、不特定…、
つまりは、礼子にとっては友人なのであろうと言う感覚で、
弘美は相談事を持ち掛けられたられた形になっていたのだった。
そして、その相談事が、何故かしら奇遇なほどに、
今の自分が藤崎の事を思っていると言う状況と重なって聞こえたのだった。
その内容が、年齢としては殆ど、今の自分と藤崎とは変わりないが、
職業も違えば、人間性も違うのであった。




