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弘美と純一の場合 vol.106. 高まる実感…。
それからの弘美は少しずつ、
自分が変わっていっているように、自分でも感じられた。
良く言う、人を好きになれば、自ずと自分自身も、
体の内側から綺麗になっていられる…。
いや…、綺麗と…言うよりは、自分に今一度、
好感が持てる異性が出来たと言う予感に対しての…、
自分が…「こんな風になりたい…。」と言う思いが、
体の内側から湧いてくるような感じを弘美自身…感じていたのだった。
「先輩…、何か良い事…あった~???もしかして…???」
佐也加がまた、猜疑心…のような目で…。
「おい、コラ…。まだだよ、オセッカチ!」
でも、そんな弘美の気分を周囲にも気付いていると言う人がいることに、
弘美自身も、意識的に、自分の思いが藤崎純一に向いている事に、
もはや疑う事は出来なかった…し、
敢えて、加瀬礼子の話にしても、それが自然なのだと…。
そして…こんな私みたいな…歳の女でも…。




