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弘美と純一の場合 vol.98. 耳を傾けながら…。
男女が別れるという事にも、
何等かの理由があるはずである。
その理由が決定的なものだとしても、
元の好きだった、または愛していた男女に戻れるのであろうか。
ふと、耳に飛び込んできた「愛のキューピット」
「もしかしたら…こんな今の俺にも、そんな都合の良い誰かがいて、ひょっとしたら…あの人と、俺の事を取り持ってくれる…。そんな事が…。」
ビールを喉に一口流し込みながら純一は、
少し離れたその若いカップルの会話に、
少しだけ、耳を傾けながら、そして、
少し…羨ましさも感じながらも…。
そんな時に、その若いカップルの女性の口から…。
「その彼女がね、凄いの、私なんかてんで及ばないスタイルの持ち主なの…。確かに…、あれだけのスタイルだから、結構男性にもモテるんじゃないかって、私…感じたの…。でも…彼女もなんだかんだで、男性には苦労したんだって。もう、今は旦那さんもいて、子供もいるんだけどね…。」




