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弘美と純一の場合 vol.22. ライフスタイル
様々な愛の風景、光景がある。
愛し合う夫婦のその生活は、
お互いを欲していればおのずと成り立つもの。
そしてそれが続くもの…。
しかし…そんな夫婦の生活に、突然に訪れた出来事。
その出来事が、弘美の全てを何処か遠い場所に連れていったように…。
その後、思い出したくもない、
自分を落とし入れた苦しい経験から立ち直り、
いつしか哲也を見ていたはずの目線は仕事へと切り替わり、
かつて哲也のものがあった場所には、
自分のお気に入りのものを…。
そして部屋の多くは弘美の趣味を絡めながらの…、
事実弘美の部屋に変っていった。
ライフスタイルはほぼ仕事関係で占められていた。
旅行代理店、昔から弘美が憧れた職種である。
実際に、大学時代では何度か海外にも旅行をしている。
人に、旅行を通じて、いろんな景色、
そして自分探しをしてもらいたいと言うのが、
弘美の仕事への思い入れだったのである。




