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弘美と純一の場合 vol.82. 淫らな体…。
以前礼子がひとりの女性のために、
淫らな事をしたせいで、失いつつある彼を取り戻した経緯があった。
女性は喜び、礼子に感謝をした。
けれども礼子は自分の行った淫らさに、
ある意味では嘔吐感を隠せなかった。
自分の体を曝け出した後、
すぐさま自宅に戻り裸の体に熱いシャワーを一気に浴びせ掛け、
淫らな情景一切を流れ落とそうとした。
自分の体を汚らわしい体と形容した時など一度ではなかった。
しなやかな体に形の整った豊満な乳房にくびれ、
他人から見れば必ずしも言葉にするであろう美脚。
それから上に行くにしたがって上向きの美尻。
そのどれもが礼子自身はかつて…「この体が…」と、
自分の体を憎んだことさえあった。
シャワールームで頭から熱い湯を頭から浴びたまま、
涙が止まらなかったときもあった。
シャワールームの床のタイルに跪き、
嗚咽を繰り返したときもあったのだ。




