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弘美と純一の場合 vol.81. 戻るべき港
ある意味では、妻が何処で何をしようと、
妻自身の責任である。
けれども、その妻がどんな事でも行った行動に対して、
法に触れたりなどした以外、
最後に帰り着く港、戻るべき港が私であれば…、
それでいい。
そのために子供たちを巻き添えにすることは一切ない。
そういう夫なのだった。
逆に、妻が、どうしても、自分だけの力では何ともならない、
自分の家庭すら壊してしまう恐れがあり、
それが、妻の場合には正義に値するものであれば、
逆に、夫は体を張ってまでも礼子を守ると言う姿勢なのであった。
「君がしてしまった事で、彼女が軌道修正をしたんなら、それでしあわせに近づいたのなら、良かったんじゃないか…。いずれにしても、君はこうして私の前にいていつもの生活をしている。子供たちとも一緒だ。」




