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弘美と純一の場合 vol.79. ある種…恋愛学…。
それが、幾度も男性と関係を持った礼子の恋愛観なのである。
実際に、今までも異性を好きになっては、
何故かしら…アプローチすらできない男女を見てきた礼子であり、
また、その彼らを相手に結び付けさせてきたという事実もあるのだった。
目の前で、女性を前に、好きではあるが、
何故かしら、告白すらできない男性に、手を差し出し。
または、付き合っている男性に対しても、
もう一歩のところまで来ているのに、
何故かしら躊躇する女性に対して、
勇気を与えたりもしたのだった。
全てが過去の自分の恋愛から学んだ、
生きた恋愛観であった。
ただ、その分だけ、今回の藤崎との事も同様だが、
時には自分の体を張ってまでも、
彷徨いながらすれ違う男女を結び付けてはきた。
たとえ、それが傍から見れば、
絶対に許されないスキャンダラスな事であったとしても…。




