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弘美と純一の場合  作者: THMISmama
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弘美と純一の場合  vol.78.  男女の恋、愛とは…。

実際、純一自身も、

何をどうすれば良いのかは全く分からなかった。


女性とのつきあいなどと言うものは、

生まれてこれまで、一度も経験のない事。


仮に過去の女性教師と言っても、

純一自身、憧れだけが心を占領し、

彼女に向かっての「先生が好きです。」

等と言う機会すらなく、ましてや言葉で言い表すと言う事など、

勇気さえ出なかった。


そんな女性に疎い純一。

仮に浅川弘美と言う女性に憧れ、

実際に面識があり、名前もお互いに分かった。

と言う事であっても…、

事実、「これから…。」と言う発展となる素材などは皆無なのだった。


それを加瀬礼子は知ってか知らずか…。

けれども純一との、この短くも、体を張った接触で、

ある程度の純一の胸の内は量れたという気はしていた。


ある意味で言えば、男女の恋、愛とは、肉体が先行して、

初めて花びらが美しく咲き乱れると言う事を、

身体を持って知り得ているのである。






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