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弘美と純一の場合 vol.71. 意識付け…。
しかも…幸か不幸か、実際に弘美と礼子共に、
仕事也にも関わり合いを持ったのが同じ時期であった事が、
周囲からの意識付けとなってしまったのは事実なのである。
もちろん、女性二人共に、
男性側からみれば、羨ましい容姿である。
会社内であるからこそ、それぞれに理性と言うものがあるが、
一旦、その線を越えてしまえば、
男と女を意識したとしても、それが自然の摂理と言うものである。
それに、社内であれば他の企業の女性よりも、
同じ社の人間との関係を印象付けてしまうものが、
自然と言うものでもある。
そして、その仕事の関わりを目で見、
または耳にしたと言う事実は否定できない事でもあるのだ。
それがどのように純一のこころに植え付けられて行くのかは、
純一すら考えもしないのだが…。
けれども、男女の関係と言うものは、
全く意識していないシーンで、
お互いの意識付けを決定してしまうものでもある。




