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弘美と純一の場合 vol.63. 裕子の予感…。
徹と杏子の手前、
そして何よりも可愛い杏子の誕生会の最中で、
弘美に「ねぇ、弘美…。」と尋ねる訳にも行かない。
ましてや徹と杏子が寝た後と言うのも気が控える。
改めて日を考えて訪ねる事に…。
それにしても、そんな弘美のいつもとは違う雰囲気を感じながらも、
裕子の予感…としても「こら…あんた…結局はあの男性…か…???」と言う、
裕子の思い浮かんだ男性も、
以前杏子と三人で赴いたあの喫茶店での、
あのハプニングを思い起こしていた。
ただ、余りにも偶然過ぎて、
それが曲りなりにも現実に結びつくものだとは、
正直、裕子自身も予想だにしないこと。
あの時は咄嗟に、
男性が弘美の事を懸命に視線を送っている事に、
裕子にしても「まさか、あんな若い人が弘美を…???」
とまで感じたのが正直な印象だったのである。




