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弘美と純一の場合 vol.60. 鋭い直感
「いいな~先輩は、そんな若い人と出会えるなんて…。」
「オイオイ、ちょっと待て佐也加。あんた…先…読み過ぎだって…。」
「え~???そんな事ないでしょ、その証拠に先輩…、帰ってきたときのあの口紅…???」
「…まぁ…そりゃ…ね、私も女ですから…口紅の一つは…。」
「誤魔化すな~!仕事の途中で化粧品のお店寄って、口紅引きますか、普通…???」
「この子は~!」
少し酔いが回っている佐也加ではあったが、
中々鋭い男と女の直感的な部分には、
弘美もある程度は脱帽しているのだった。
そうでなければ、佐也加のかつての、
複数の男性との恋愛は考えられないのである。
女性が男性に惹かれ、また、男性が女性に惹かれる。
そして、それからどのような心理になるかと言う事が…。
仮に男性から振られようが、離れられようが、
それには女性としてのある種の心理がある事は、
避けられないと言う事を佐也加は、
何度も経験しているのだから…。




