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弘美と純一の場合 vol.49. 過去の経緯…再び…
淡い初恋を体験した純一ではあったが、
それでも夢中になる事が他にはあり、
純一本人の体格はかなり引き締まっている。
中学時代から励んだ野球で培ったのも理由があるが、
それが高校でも同様であった。
他にも父親譲りのところもあるのだろう、
亡き父親も昔は柔道の選手であった。
そんな純一の引き締まった体も、
例えスーツで身を隠していても、
身長と、その体のシルエットを見れば…、
そしてそのフェイスも然りで、
周囲の視線も引く手数多と言う訳である。
だが、本人の純一にとっては、
そんな周囲の視線には余り意識などはなく、
仕事と仕事仲間や同僚との付き合いで、
日々を過ごしていたのであった。
そんな折、たまたま会社の先輩と一緒に、
立ち寄った喫茶店で遭遇したハプニングに、
思わず、以前の音楽教師との経緯が再び…、
脳裏に過ったのであった。
「あっ…先生みたいだ…。」




