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弘美と純一の場合 vol.156. Lavatory
少し気分転換をと化粧室に立つ弘美。
用を済ませ化粧室の扉を開けるとそこに偶然にも純一が…。
「お手洗い…???」
「うん、そう!」
お互いにニッコリとしながら…弘美が席に向かおうと…その時、
突然飛行機が大きく揺れ、その勢いで純一と弘美の脚がもつれ…、
純一が壁に背中を、そして飛行機が揺れたために、
純一に弘美が抱かれるようになり、自然に2人の体が密着された。
ただ、揺れの弾みで純一の右手が、
弘美の左の胸を優しく掴むような形となったのだ。
更に弘美の唇が純一の左頬に擦れるような感じになり、
その瞬間、弘美は本能のままに、純一の唇に自分の唇を重ねていたのだ。
その時純一は、自分がどういう行動を…、
今までの純一には想像も付かない行動だった。
弘美が純一の唇を奪ったままで、通路には誰もいない。
それを確認した上でキスをしたまま、
弘美の背中越しに化粧室のドアを左手で開け、
弘美の胸を掴んだままで、左手で弘美の体を抱え化粧室の中に…。