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弘美と純一の場合 vol.148. 朝食の席で…。
「ごめん、ごめん、ちょっとね…。」
そう言いながらテーブルに戻り、弘美に…、
「昨日…ムーラン・ルージュから帰って何かあったの…???」
「別に…何も…、あれから…程よくして寝たわよ…。」
「そっか…、どうしてだろうね…浅川さん、綺麗に見えるよ。ねぇ紀子…。」
「うんうん、そうそう、私なんか羨ましいよ、身長はあるんだけど、出るところ…全く出てないからね。でしょ加瀬さん。」
礼子の胸をじっと見て…、
「おいおい、それを私に言うか…???」
「あはは…、」
と、そんな2人を見ていて釣られて弘美も笑うと…、紀子はまた突っ込んで…、
「浅川さんも~!2人して~!美人な上に、胸まで大きいんだから…。」
「おやおや、私までか…。ごめんね大塚さん。」
「でも、そんな素敵なオネェ様に囲まれて、そして親しくさせてもらえて私…凄~く感謝しております。」
「そうだろ、そうだろ、記念写真もバンバン撮ったし、浅川さんと一緒に買い物もしたし、ねぇ~!」
「本当だよ、凄く素敵な旅でしたよ、ありがと浅川さん、思い出一杯出来ちゃった。浅川さんのお蔭。」
そう言いながら、ちょっと潤む紀子。