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弘美と純一の場合 vol.136. Bonjour, et, merci
一度、現地のフランス人と気さくな交流が出来ると、
意外と心の中にも人懐っこさというものが出来て、
いろんな場所でも、現地の人とのコミュニケーションが…。
言葉は交わせなくとも、
気分的にも相通じるものが出来上がるものである。
しかも、パリに旅行に来ているのは、
オリエンタルの社員だけとは限らず、日本からの他の観光客もいる。
友達同士、または恋人同士、に新婚旅行でもこの時期、
9月はパリの夏の最期の観光シーズンともあり、
旅行中に、同じ日本人と出会う機会も多い。
バスで観光し、そして店で買い物をし、
その中でも、若い女性社員も、男子社員も、
買い物をしながらも、現地の人と出会いの記念として記念写真を撮ったり、
最後のパリの夜を目前にし、パリの午後を愉しんだのであった。
ゆっくりと西側に陽が沈む。
時計の針は夕方の6時30分を回り、
社員の殆どが今回の旅の最後のムードあるプラン、
「ムーラン・ルージュ」に向かっているのだった。
オプショナルツアーとなる。