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22、キングドラゴン

ルーシア王国につくと、レイシアと翔は冒険者の館へ行った。


「アニス、久しぶり」

「レイシア! 翔! 久しぶりじゃない!?」

アニスはレイシア達を歓迎した。


「今、この国はキングドラゴンに狙われているの」

アニスは声を潜めていった。

「ああ、知っている」

「そっか」

レイシアの答えに、アニスは気が抜けた返事をした。


「ドラゴンを倒しに行こうと思っている」

「そうなの? キングドラゴンは強いわよ?」

アニスは翔とレイシアを心配した。


「今、ドラゴンスレーヤーを持っていますから」

翔はそう言って、伝説の剣をドラゴンスレーヤーに変化させた。

「すごい、これならキングドラゴンも倒せるかも」

アニスはドラゴンスレーヤーを見つめた。


「ドラゴンはこの国の西側に現れるわ」

「そうなんですね」

レイシアは頷いた。


「それじゃあ、早速倒しに行こう」

「はい、レイシアさん」

翔とレイシアはキングドラゴンの現れるという西側の荒れ地に急いだ。


荒れ地には、屍が転がっていた。

「ドラゴン退治に失敗した冒険者か?」

レイシアがそう言うと翔も頷いた。

「そうでしょうね。きっと、強いんでしょうね」


話していると、叫び声が聞こえた。

「ドラゴンでしょうか?」

「いくぞ、翔」

レイシアと翔が駆けつけると、逃げ出した冒険者と遭遇した。


「ドラゴンは強すぎる。逃げた方が良いぞ」

「いいえ、ここまで来て逃げるわけにはいきません」

レイシアと翔は、更に進んだ。


すると、グリーンドラゴンの倍ほどの大きさのドラゴンがいた。

「あれがキングドラゴン・・・・・・」

「大きいな」

キングドラゴンは炎を吐いた。


レイシアは魔法を唱えた。

「氷の盾!」

キングドラゴンの炎を打ち消した。

翔が隙を見て、キングドラゴンの喉元にドラゴンスレーヤーを打ち込んだ。


「グェエエエエ」

キングドラゴンは苦しそうにのたうち回っている。

レイシアも翔とともに、ドラゴンスレーヤーに力を加えた。


キングドラゴンは絶命した。

「やりました! レイシアさん!!」


そのとき、ドラゴンスレーヤーと翔が光を放った。

「翔!?」

翔の姿がかき消された。

そして、ドラゴンスレーヤーは、ただのヒノキの棒に戻った。


「キングドラゴンを倒して、元の世界に戻ったのか?」

翔の姿はもう無い。

レイシアは残されたヒノキの棒を拾い、冒険者の館に戻った。


「あら、ドラゴン倒したの!? 翔は!?」

アニスの質問にレイシアは首を振った。

「翔は元の世界に戻ったのだろう。ドラゴンスレーヤーも、ただのヒノキの棒に戻ってしまった」

レイシアの答えにアニスは言葉を失った。


「あなたは、これからどうするの?」

「ミスティ王国に戻って、王国を継ぐため勉強をしようと思う」

「そうなの、つまんなくなるわね」

アニスは他人事のように呟いてため息をついた。


「翔がいないと、ちょっと寂しくない?」

アニスはいたずらっぽくレイシアに聞いた。

「そうだな。弟がいたらあんな感じだったろうな」

レイシアはそう言って、笑った。


レイシアがミスティ王国に帰ると、王と女王が宴を開いた。

レイシアは宴の後、ひとり塔に上ると伝説の剣が会った場所にヒノキの棒を置いた。

「意外と短い付き合いだったな、翔」


そう言って、レイシアはヒノキの棒と翔に別れを告げた。

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