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17、ミスティ王国

かけるとレイシアはミスティ王国へと歩いて行った。

途中、ゴブリンや人食い薔薇が襲ってきたが、翔とレイシアの敵では無かった。


「レイシアさん、ミスティ王国に戻ってどうしますか?」

「そうだな、父上と母上の元気な顔を見たい」

翔とレイシアは話しながら歩いていた。


途中で馬車が翔達を追い越していく。

「レイシアさん、僕たちも馬車で移動した方が良かったんじゃ無いですか?」

翔の言葉にレイシアは首を振った。

「いや、今は急ぐ旅でもないし、所持金も心元無いからな」


「そうですか」

翔はそう言うと、手持ち無沙汰なのか、ヒノキの棒となった伝説の剣をいじっていた。

「この剣、面白いですよね」

「ああ」

「そのうち、エクスカリバーとかになるのかな? 」

「どうかな」

レイシアは翔の言葉を聞きながら、ボンヤリと考えていた。


「キングドラゴンって、倒せるのかな?」

翔が少し自信なく呟いた。

「倒さなくてはならないだろう」

レイシアは翔の頭をぐいぐいと撫でた。


二人は野宿を繰り返し、川で身を清め、旅を続けていった。

ようやく、ミスティ王国にたどり着いた頃には、2週間が経過していた。


「あ、城が見えてきました」

「ずいぶん久しぶりな気がするな」

二人はミスティ王国の門をくぐり、王宮の入り口に立った。


「これは! レイシア様!!」

門兵がレイシアと翔を見つけ、敬礼をした。

「ひさしぶりだな」

「はい! あのときは失礼致しました!」

「もう良いよ、ミシェルの命令だったのは分かっているから」

レイシアは門兵に扉を開けるように言った。


「さあ、翔。入ろう」

「はい、レイシアさん」

レイシアと翔が城に入ると、歓声が起こった。

「レイシア様が戻られた!」

「勇者様も一緒だ!」


「父上と母上に会いたいのだが・・・・・・」

レイシアがそう言うと、近衛兵が王室に案内した。


「父上、母上、レイシアが戻りました」

「おお、レイシア!!」

そこには年老いた王と女王が、玉座に腰掛けていた。


「体調は大丈夫か? 少し逞しくなったな、レイシア」

王がしっかりとした声でレイシアに話しかける。

「そなたが翔か?」

女王が翔に声をかけた。

「はい」

翔が答えると、女王は微笑んだ。


「ミシェルは城を追い出されたのですね」

レイシアがそう言うと、王と女王は暗い顔をした。

「わがままに育てすぎたのかも知れないな」

王がそう言うと、女王は深いため息をついた。


「ルーシア王国から、ミシェルを王位継承者にするならば戦争を起こすと伝言がありました」

「やはり」

レイシアは女王の言葉を聞いて、肩を落とした。


「あの、キングドラゴンってご存じですか?」

王が翔の質問に答えた。

「ああ、昔話ではこの国の伝説の剣で封印されていると伝わっている」

「翔が剣の封印を解いてしまったので、ドラゴンも目覚めたのでしょう」

女王が少しとげのある視線を翔にむける。

翔が俯くとレイシアが言った。


「翔を呼び出したのは私です。責任は私にあります」

「レイシアさん・・・・・・」

翔はレイシアを見上げた。


「ドラゴン退治には、かなりのレベルが必要です。今は冒険者として、レベルを上げなさい」

王がそう言うと女王も頷いた。

「この国は私たちが守ります」

「はい、母上」


「それでは、今日はもう休みなさい。長旅で疲れただろう」

「はい、お言葉に甘えます」

王の言葉にレイシアが頭を下げた。


レイシアと翔は久しぶりに温かいシャワーを浴びて、ふかふかのベッドにそれぞれ寝転んだ。「レイシアさん」

「なんだい? 翔」

「僕たちこれからどうしましょう?」

「そうだな、今は疲れをとって、ゆっくりしよう」


レイシアはそう言いながら、ドラゴン退治ができるまで修行しなくてはいけないと考えていた。それは翔も同じだった。


二人は深い眠りについた。

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