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お前らさっさと付き合えよ。  作者: リィズ・ブランディシュカ
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05 デートに送り出したのに



 仲が進展しないのは、馬鹿が馬鹿のままだからだと思う。

 いや、むしろ馬鹿じゃなくって一段地位を落として、あいつは馬鹿野郎だった。


 お嬢様の方が鈍いんだからいい加減に、きちんと自分の気持ちを言葉にして告白しろって言ったのに。


「すまん、ヨルン。というかごめんなさい。無駄に一日消化しました。いや楽しかったは楽しかったけど」


 馬鹿野郎が、一生友達宣言されて帰ってきた。

 デートに送り出したというのに。


「お前、馬鹿じゃないのか。馬鹿なんだろ。いつになったら、進展するんだよ。分かりきった結末延々と引き伸ばされて、迷惑被ってる僕の気持ち考えろよ」

「うっ、いや、だってな」

「だってじゃない!」


 だけど。

 うなだれる馬鹿野郎は、さらに落ち込みながら涙目になって悲惨な事のなりゆきを告白してくる。


「好きだって言ったのに「ええ、私も好きよ。友達として」が返って来るし。一生隣にいたいんだって言ったら「同じ職場になれるといいわね」って感じになっちゃうし。それだったら結婚してくれみたいな事もいったんだけどさ「そういう事は軽々しく言っちゃ駄目よって」なんて冗談だと思われるし」


 うわぁ。


 想像以上に悲惨なシチュエーションを聞いて、思わず同情したくなった。



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