表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お前らさっさと付き合えよ。  作者: リィズ・ブランディシュカ
4/6

04 ピンチを乗り越えても何も芽生えない?



 あの馬鹿とお嬢様は、つい先程一緒にピンチを乗り越えたというのに、何も芽生えないようだ。


 お嬢様の方の幼なじみが、巻き込まれ体質なもんだから、何かの事件に巻き込まれる事はしょっちゅうある。

 大抵は、馬鹿の方に泣きつかれて、知恵を授けたり、必要な物を与えたりしてるんだけど、さすがに何回もごたごたにまきこまれると慣れた。


 もういっそひらきなおって、「これ、こいつらくっつけるのに利用すればいいんじゃないか?」と思ったので、二人っきりにしてみたというのに。


 二人を町に放って数秒、柄の悪い人間達に囲まれて乱闘騒ぎになって、その後えん罪なつりつけられそうになったら、かつ小一時間くらい逃避行して、目撃者捕まえてえん罪はらしてもらって、途中で見かけた困ってる人助けて、最後に犯人捕まえて。


 なんて事二人でやったらしいのに、なんで何も進展してないんだ。


「おい、女顏」

「おい、お前みたいな呼び方すんなよヨルン。夫婦か」

「おぞましい事いうな。さっき、あのお嬢様が一人で無法者集団につっこんでったって聞いたんだが?」

「あたりだ。いやーたくましいよなー。惚れちゃうぜ。あっ、俺もう惚れてたんだった」

「いやーたくましいよなー。じゃないだろ、何呑気に観戦してるんだよ。そこは男のお前が体はるもんだろ」

「うっ、だって、一般市民が巻き添えになりそうになってたのを守ってたら、何か知らない間に役割分担ができちゃってたんだよ。あっちが敵に突撃してたんだよ。で、こっちは防衛の方にまわってた」

「お前らの性別が逆だったら良かったのにな。きっと、うまくいってた」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ