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普通の学園生活って何ですか?  作者: 有木千夏
第二章 『境界に踏み込む者たち』
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説明

 蒼葉が配ったプリントには月曜日から金曜日までの時間割が書かれたものと、能力の使用について書かれたものの二種類がある。

 蒼葉は時間割が書かれた紙を皆に見せながら指示をする。

 学園生活が始まって最初の授業は、懇親会の時に少し聞いた授業の説明からみたいだ。


「では皆さん、時間割が書いてる方のプリントを見てください。基本的に一日の科目数は四コマで、クラスによって曜日は違いますが三コマで終わる日もあります。コマというのは授業の時間の事で一コマが90分です。休憩は中休みが10分、お昼休みが45分あります。授業の開始時間と科目名についてはプリントを見てください。それと、校則に基づき授業担当の先生から初回の授業に限り授業内容や成績の付け方の説明がありますのでよく聞くように」


 プリントを確認すると五行六列あるマスのうち一番上の行には曜日が、一番左の列には一コマ目、二コマ目とコマ数が書かれている。

 残りのマスに曜日に対応した授業名が書かれており、月曜日は一コマ目が、水曜日は四コマ目が空白になっていた。


 つまり、月曜日は寝坊しても大丈夫という事だ。

 最高だな。


 そんな事を思いながら天羽はプリントを眺めている。


「次に能力の使用について書かれているプリントを見てください。皆さんの中には能力者になってまだ日が浅い方もいらっしゃいます。能力への理解が無い状態でむやみ使用することは危険ですので、この学園では特別演習の時間と能力を持つ教員がいる時以外の能力の使用は禁止されています。例外として、自分の生命が能力または兵器によって危機に(ひん)した場合、自己防衛として能力の使用を認めています」


 蒼葉は持っていたプリントを教卓に置いて、中から黒い小型のタッチパネルを取り出す。

 すると、皆が黒板だと思っていたボードが光り出し、学園の紋章と思われる絵が表示され回転して、無意識に驚きの声を()らしている。

 絵のベースは長髪の女性の顔が横向きに描かれており、後ろにはオリーブの葉冠が描かれていた。

 確かに黒板だったらチョークの一本や二本は出ていてもおかしくはないし、黒板消しもクリーナーも無い時点で気づけることだった。

 青葉はタッチパネルを操作しディスプレイに校舎の立体図を表示させ、教卓の中から黒い指示棒を取り出して説明を始める。


「学園長室と地下を含め全20階で構成されるこの校舎で、皆さんが今いるのが地上5階のここです。私は5階の端にある『518』という部屋にいます。非常勤の先生方は4階の『401』という部屋にいらっしゃるけど授業が終わったらすぐに帰ってしまうので、用がある際は事前に言うようにしてください。それと、もしレイシス学園長に用がある際はまず私に言ってもらい、それから私が(かぎ)を持っているメイドさんに連絡して、メイドさん同伴で行くことになっていますので注意してください」


 タッチパネルを下から上へ弾くと、画面が切り替わり校舎地下の立体図が表示される。


「これは地下の図です。皆さんは一度行って見たかと思いますが、地下1階から5階が特別演習の授業が行われるところで、6階と7階は能力実験場になっていて上と下が縦に(つな)がっています。8階から先もありますが、今は皆さんと関係が無いと思いますので後の楽しみにしておいてください」


 蒼葉はタッチパネルを弾くと最初の画面に戻り、教卓の中に指し棒をしまう。


「私からはこれで終わりです。何かある人は今聞いても良いですし、518室にいるので後で来ても構いません。何か聞きたいことがある方はいますか?」

「はい」

「宮本さん、どうぞ」

「特別演習では体操着に着替えると思うのですが、更衣室がどこにあるのか教えていただけますか?」

「あ……そうですね。少し待っていてください」


 蒼葉は再びタッチパネルを操作して校舎の立体図を表示させる。


「女子更衣室と男子更衣室は隣同士で女子更衣室は『510』室、男子更衣室は『511』室です。もちろん、両更衣室の外に監視カメラがあるので安心してください」

「わかりました、ありがとうございます」

「他に質問はありませんか? ……でしたら私は戻りますので、皆さん次の授業まで休み時間にしてもらって構いません。それでは」


 そう言って蒼葉が教室を出て行くと、何故か10秒も経たずに教室に戻ってきた。


「言い忘れていましたが、中学校のように終礼はありませんので、最後の授業が終わったら帰ってもらって大丈夫です。それと、授業は9時10分から始まりますが、出席確認の朝礼は9時からなので遅刻しないように」


 と、一礼をして教室を出て行く。

 次の授業までは50分ほどあるため、天羽、フェルン、麻耶、鳴子の4人は席が近いので一週間の科目について話していた。

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