First joker編
俺の名は刃。岡本高校に通う高校2年生。
「おーい、刃、水上ちゃん呼んでるぞ〜」
「おぉ、さんきゅー、今行くわ!」
こいつは幸雄。俺の大親友だ。こいつには彼女がいて名前を朱里という。
そして、俺の彼女の名は水上 栞。目はぱっちりしていて男子からの人気はそこそこ高い。もともと彼女はサッカー部のマネージャーだった。サッカー部のキャプテンだった俺とは多少の関わりらあるものの友達と言えるかどうかの関わりで当時は付き合えるなど微塵も思っていなかった。
「おお、栞!どうした??」
「ねぇ、刃、今日の放課後とか空いてないかな?」
「おお、空いてるぞ!一緒に帰るか?」
「うん!」
全く我ながら可愛い彼女だ。そう満足しながらニヤニヤしていると幸雄に後ろから叩かれた。
「7時間目は全校集会か...寝るか、」
この時俺はまだ気づかなかった。平和な日常が終わろうとしていることに。
「えぇ、というわけで、、、、」
いつも通りの校長先生の嫌がらせのような長ったらしい話。おまけに体育館は人口密度が高く熱気と眠気でいっぱいだった。
「あぁ、早くおわらねぇかな。」
次の瞬間校長先生の首が飛んだ。周りを見ると他の先生の首も次々飛んでいく。
(何がどうなっている!?栞は、幸雄は?あいつらは無事なのか、?)
そんなことを考えているうち体育館で生き残った人数は10人だった。運良く俺、幸雄、栞は生き残ったが朱里は残念ながら亡くなっていた。彼女の名が刻まれた紅色に染まった生臭いネームプレートを見つけると幸雄は泣き叫んだ。体育館いっぱいだった熱気と眠気は一瞬にして消え去った。しかし、俺は至って冷静だった。(何がどうなっている...)