実況
思いついた作戦はゲーム?最適な判断だと思った福野優樹。でも福野はどう戦うのか?
「早速やろう。」
久しぶりに緊張することをやった気がする。昔の自分はやってはいけないと思うだろう。しかし今は違う。これは反撃。俺たちは抵抗をするだけだ。何にも悪く無い。
しかしこれでは…
「たいした打撃にならなくない?いくらネット配信しても…」
「そこでお前の力が必要なんだ!」
何か出来ることあったっけ?ゲームを作る才能は一切無いけど。
「実況をするんだ!何や感やで500人突破したでしょ?少なくともお前の友達は登録しているはずだ。」
「元友達だけどな。」
確かにこれなら拡散は可能だ。そこでURLを貼ればゲームやる人が増える。さらに登録者には同じ趣味の人もおる。イメージを悪くすることも難しく無い。この前ヒットした動画がここまで反映されるとは。ついてる!
「OK。早速作ってくれ。でもどれぐらい掛かりそう?」
「まぁ明日の休みには出来るようにするって。」
翌日
朝起きたら本川から連絡が来ていた。
(出来たぜ!友トリオのせいでって調べてみてくれ。)
実況出来る準備をして早速ダウンロードしてみた。そしてタイトルが出てきたところで撮影開始。舞台は…二島北中学?これ大丈夫かよ?電話掛けなきゃ!
「これ住所など晒していいの?流石に個人情報はマズイよ。」
「ああ、SNSのブログで書いてあったから悪用しても事故責任だ。」
「ただのバカじゃん。」
続きをやってみると、
北中学が廃校になり、幽霊が彷徨っているという噂があるとか。友トリオのメンバーが遊び半分で侵入してしまった。主人公は唯一男の安倍大河だった。探索するうちに仲間が幽霊に殺される。彼も幽霊と接触するうちに友トリオに恨みがあったそうだ。そして彼らの犯したことが流れ、最終的には安倍も殺されるというエンドだった。
内容はかなりキツイ。でもこれは面白い。実況ゲームとしては最適だ。しかも地味にホラーゲームだし。
「さて、編集でもしますか。」
全部は長いから何本かな区切り、編集ソフトで編集作業を行う。
編集が終わったら動画のアップロードだ。概要欄に文やURLを貼り、投稿ボタンをクリックする。
(アップロードが完了しました)
モニターにこのメッセージが浮かんできた。
「よし、ひとまずこれでいい。待ってろ友トリオ!絶対後悔させてやる!」