予感
戦いの相手が現れた?そんな中夏休みに入るが、福野優樹に悲劇が…
念願の夏休み突入!っと毎年思い、終わるごろには冬休み早く来ないかな〜って思うことあるよね〜
夏休み初日はそう思っただけで終わり。そして花笠ドームへ行く日になった。
地元のプロ野球花急スパークスの試合を観に行くため、わざわざ電車で1時間以上掛けて行かなければならない。電車好き以外は面白くないだろう。谷北斗に至っては酔いやすいため、毎回地獄を味わっている。
「今日はどこで観るの?」
僕は閻魔大王と闘っている谷に聞いてみる。
「今日は…ウゥ…ライトの…は、端っこ…オェ」
わざわざ戦闘中に質問に答えていただきありがとうございました。
1時間ぐらい経過。なんとか目的地に着いた。結果は谷に軍配が上がったようだ。まぁ帰りに第2回戦あるけど…。
「そういや彼女いないのお前だけやん。」
「ウッ、気にしていることを言うなよ!」
実は谷以外に3人一緒に来た。同じクラスではなかったものの、谷の紹介もあり今は友達。成り行きはさまざまだが、自分だけ彼女いないのは事実。
「ハァ。僕だけ彼女いないって、なんか気まずい…。」
「関係ないだろ?お前にもモテ期はたぶん来る!俺は信じているぞ!」
「どっから出て来たんだよその自信。あとたぶんって…」
「大丈夫だ福野。俺なんて最近彼女が冷たくてさ〜デートに誘っても断られるんだよね〜」
一緒にいた奴中の1人が言った瞬間彼の携帯にメールが入った。
「あ、破局しました…」
こんな会話をして、試合を観たらあっという間に何時間も経過していた。試合の結果は敗北。ということでかなりイラついています。イラつく理由がもう一つあり、今日破局した奴はなんと、別の女子が告白し、付き合うことに。結局また彼女がいないのは自分だけ状態に戻ったためイライラ。最寄り駅に着き、みんなと別れた後に一軒の電話が来ていたことに気づく。
「あれ?音浜だ。なんで急に電話なんて?」
履歴から電話を掛けると待ってましたと思うほど早く電話に出た。
「どうしたんだよ?急に電話かけて来て。なんかあった?」
と言うと、
「実は福野に言いたい事があるんだ…」
嫌な予感しかしない。
「俺…彼女が出来た。」
やっぱり!この言葉を聞いた瞬間何故か怒りの感情が出て来て、
「なんでそれを電話で言うんだよ!僕を嫉妬させるためか?」
「そんなんじゃないよ。早く言いたかっただけだよ」
「なんで早く言いたかったんだよ?」
僕は親友だからって言って欲しかった。でも彼の放った言葉は、
「そりゃ自慢したかったから。」
当たり前だろうという態度。酷い…酷すぎる!
「あーそうですかそうですか。ソレハヨカッタデスネー。もう自慢話はうんざりだ。ただでさえ彼女作られるのは少し寂しいのにさらに自慢するなんて…もう2度と電話掛けるな!彼女と話しとけ!」
「あ、ちょっ…」
ブチッ
何か弁解しようとするのを遮るように電話を切ってやった。流石に言いすぎたかなぁ?
でもあいつまで…そう思った瞬間何故か焦りが出てきた。
みんなに置いてかれる…
そしてまた嫌な予感を感じた。さっきも予感的中だ。と言うことはこれも…
そう、これが本格的な戦いに入るきっかけだった。