始まり
卒業式が終わり家に帰る途中。聞き覚えのある声を聞いた福野優樹。その声は一体どういう意味なのか?福野の高校生活はどうなるのか?
卒業してから3週間ぐらい経ったと思う。時間は経つのは早い。高校の入学式を迎えた。入学を希望した高校は二島産業高校で、産業高校は珍しいとのこと。いや、恐らく全国でもここだけかもしれない。どうやら工業や商業のこともやり、就職率は結構高い。
突然だがみんなは自己紹介で自分のことを全部言うタイプ?中には隠す人も多いんじゃないかな?僕は半々だけど(笑)。そう、あの自己紹介の時間がやってきた。本当のことを言って吉か凶かは後からではないとわからない。結果としてはほとんど凶だった。自己紹介が終わった後に絶対誰かがイジってくる。しばらくは距離を置かれるが、自然に近づいてきて仲良くなっているという感じ。
「では次、福野君」
あ、どうやら自分の番が来たようだ。もちろん隠すつもりはない。一部だけだけど。
「初めまして。北中から来た福野優樹です。僕は鉄道が好きでよく鉄道を乗るだけの旅を楽しみます。これからよろしくお願いします。」
そう僕は鉄道オタク。それでイジられる。でも僕の知識は豊かで、時々鉄道の質問をくる。他の人曰く、調べるよりも福野に聞いた方が早いって。
自己紹介が終わって、放課になった。僕は同じ中学の奴らと話そうと思った時、前の席の人が話しかけて来た。
「君、鉄道好きだよね?」
「うん」
「よかった!実は僕も鉄道好きでさー。同士がいて助かったよ〜。この高校選んで正解だな!」
「え?本当に?じゃあこれからよろしくね!。えっと…君の名前は?」
「本川心大、呼び捨てでいいからな☆」
「僕は福野優樹!」
早速友達出来てよかった〜。彼も鉄道に詳しく、この2人が組んだら鉄道でわからないところがないぐらい豊富。次の日には本川か遠くに言った時の写真や切符を見せてくれた。僕も負けてたまるかと、線路にある犬釘という釘や、昔の電車の行き先がかかれた板を彼に見せると「スゲ〜」とまるで子供みたいに目を輝かせていた。なので、
「子供みたい〜」
と言うと、りんごみたいに顔を赤く染める本川。
このような会話が続いて1週間。本川が、
「フレンドタイムという動画サイト知ってる?」
と聞いてきた。ここからが始まったと思う。そして彼と出会ったから今の自分がいる。偽のトモダチの存在も知っている。彼がいなければ永遠に騙されていたかもしれない。でも当時の僕は知らなかったので、「聞いたことない」と言うしかなかった。そしたら彼が、
「友トリオは聞いたことある?北中の福野なら絶対知っているはずだ。」
そして彼はスマホでそのフレンドタイムという動画サイトを開き、何かを検索している様子。そして見つかったのか、僕に「これだ」と言って動画を見せた。踊りの動画みたいだが、その動画を見た瞬間凍るような状態になり、無言タイムが発生。数秒たった後に我に返った。
「これって…あいつらではないか?」
これが全ての始まり。踊っていた人は…
第2話完成!投稿ペースはランダムなため、出す時と出さない時があります。期間が何週間も空いても気長に待って下さいね。
1番大変なのが内容よりも、場所やサイト名の設定です。現実にあるので聞いたこともない設定を考えないといけない感じがして…でもそれも楽しいw
それでは次回も楽しみに待っていてください。