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異端のLegitima   作者: 瑞希
番外編
90/100

「ユキカ、ユキカ、」

僕を呼ぶ声に目覚め、重い瞼を開けると天井と目が合った。

二段ベッドの上の方。

僕が幼稚園の頃に、絶対に上が良いって言って、ナツカに譲って貰ったんだ。

本当は一緒に寝たかったんだけど…

でもそんなこと言えなくて、それ以来ずっとこうだった。


「…………え?

 ナツカ…………………?」

もう居ないはずのナツカの声が、当たり前に聞こえていた。


「そうだよ。ユキカ。」

僕はベッドから体を起こした。


「…ナツカ……生きて…?」


僕の言葉にナツカは、何も言わずに微笑んだ。

「……そうだったんだ!

 ああ、なんだやっぱり!」

僕は立ち上がってナツカを抱き締めた。


「ナツカは死んでなんかなかったんだ!

 そうだよ!ユウヤがこんなことするはずない!

 エミヤがこんな結果招くはずない!

 ホントは解ってたよ!!!」

すると、ナツカはゆっくりと僕から離れてスッと目を細めた。


そして顔だけを近づけ、耳元でささやいた。

「嗚呼、ユキカ。

 こんな風になってまで、君は彼らを信じているんだね」

僕を殺した彼らを。

ナツカが言ったかも解らない言葉が、僕の脳の中でこだました。


「ぁ……………」


消え去ってしまったナツカの後ろには―




「ッ…イタッ!!!」

飛び起きたら、天井に頭突きした。

痛む頭を押さえながら僕らの部屋を見渡してみた。


…僕らの部屋には、僕しか居ない。

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