表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

恋する乙女。



ジリリリリリリィィイーーーー!!!!!!






「ぅっ…るさぁーーーい!!!」



ガバッ…





おはようございます。

いつも寝起きが悪い[如月 翼]です。






毎日、

目覚ましに怒鳴りつけながら起きるのが日課です。











それしても、

今日はいつもよりやけに眠たい…。




昨日、

眠れなかったのが原因だろう…





なぜかって?



ずっと、

考えていたんだ…





黒い車に乗った、

彼のことを…





どうしてなんだろう…





彼のことが、


気になって仕方がない…。







なんなんだ?

これは…





















「あっ!翼ー!おはよ♪」




朝、

虚ろな目で登校すると、

元気よく手を振る叶がいた。





どこからあのエネルギーは出てくるのだろう…






「おはよー…。」





少し元気のないあいさつをすると、

叶は不安そうな顔で、

「どうしたの?」

と聞いてきた。



あたしは、

自分の気持ちが分からなかったため、

叶にどう説明するべきか悩んだ。





「ん~、今はまだ言わないでおく。」




結果、

あたしはまだ話さずにいようと思った。







「そっか…、わかった♪

1人で抱え込まずに、ちゃんと話すんだよ??」






叶…。





本当にいい友達を持った…



ありがとう、叶…☆





このモヤモヤがなんなのかがハッキリとしたら、

ちゃんと話すからね…。














叶との会話の途中、

叶に挨拶をしてきた男子がいた。






「相田~!おはよう!!!」




叶はビクッとすると、

顔が……





ん?


んん???



叶??



なんだか叶の様子がおかしいぞ???







なんで、

そんなに顔が真っ赤なんだ???





んんんん?!









こ…


これはもしや…。










叶、 

この人のことが好きなのか?!








彼、[西田 雅希]くんは、

身長があたしと叶よりも低く、

短髪で笑顔がとても可愛らしい人だった。







そっか…

叶、好きな人ができたのか…




あたしは、

なんだ嬉しい気持ちになった。





顔を真っ赤にしながら、

叶はその子に、



「お、おはよう…♪」





っと、

とても可愛らしい笑顔で答えた。




あたしは、

なんだかその光景がとても微笑ましくて、

フッと、笑ってしまった。



すると叶がすべての事柄に察したのか、




「つ、翼ッ!!!な、なに笑ってんのさ!!!」




おーおーw

顔がゆでだこのごとく真っ赤っか(笑)




可愛いなコノヤロウー!




あたしはニヤニヤしながら、

「フフフッ…。叶さん、これはあとで、

じーっくりと事情聴取だな♪」


と言うと、



叶は顔を真っ赤にしながら、



「うっ…。」



と一言言うと口を紡いだ。






そんなやり取りをしている最中だった。








「おっ!はよー!なんの話してんの?」







あたしはビックリとした。









まさか、

こんな風に関わる日が来るとは…






目の前には、

最近どうしようもなくあたしが気になって仕方がない人の姿が…。








「凌介!お前今日は早いんだな(笑)」




そう西田君が言うと、

彼ははにかみながら、



「うっせーわ!笑」



っと西田君を軽く叩いた。






その姿に、

なぜか心臓がとても痛くなった。

そして、

脈打つ速度が早くなった…。



んんんんん?!





なんだなんだ?!




え、

あたしここで死ぬの?!





いやいや、

まだやりたいことたくさんあるし



そもそも、

まだ素敵な恋してないんだけど!!!!






そんなことを考えながら、

あたしは痛む胸を抑えた。





彼と、西田君と叶が仲良く話している姿を見ながら、

あたしはなぜ胸が痛んでいるのかを、

必死で考えていた…。




この痛みは、

何なのだろう…。




うまく息ができなくて、






苦しい…。









あぁ…




あたしは死ぬのだろうか…。













それにしても、






なぜあんなにも彼が



彼が…















輝いて見えるのだろうか…。




















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ